東京都教育委員会では平成8年度から5年ごとに
「都立高校の現状把握に関する調査」を実施しています。
4月14日、令和3年度に実施された調査の結果が発表されました。
「志望校をどう選べばいいのか分からない」という受験生の声をよく聞きますが、
どんな高校に進学したいかは、受験生本人の個性や将来の職業イメージが大きく関わってきます。
このデータからは、高校に進学した先輩たちが志望校を決定した理由なども分かります。
将来の職業をイメージして学校や学科を選ぶ先輩が多いようです。
以下、受験生と保護者の皆さんに関連する項目をピックアップしていきます。
この他にも「都立高校在校生対象の調査」や「都立高に期待すること」「専門学科への取り組みについて」など、チェックしておきたいページが多数あります。
東京都以外の受験生もぜひご一読ください。
「都立高校の印象や都立高校に対して期待すること等について把握するとともに、今後の都立高校における取組等を検討する上での参考とする。」とあります。
・調査方法/インターネットを用いたWEBアンケート方式(平成28年度調査までは郵送による紙様式より実施)
・回答状況 /【調査期間】 令和3年7月から9月まで
中学校卒業後の希望進路(中学3年生の夏時点):
・ 都立高校全日制を志望している人の割合は、都内公立中学生で66.7%、都内公立中学生保護者で72.0%
・ 都立高校全日制を志望している人のうち、普通科志望の割合は、都内公立中学生で79.4%、都内公立中学生保護者で80.3%
高校の志望理由(都内公立中学生):
・都立高校志望者、私立高校志望者ともに「学習指導が充実していること」を重視
・ 都立高校志望者は自分の学力や自宅に近いことも重視
・ 私立高校志望者は施設・設備面や大学の附属高校であることも重視
都立高(全日制課程の主な学科)に通学している生徒の志望理由(上位3項目):
・ 普通科に通学している生徒は自分の学力にあっていることや自宅からの近さ、学習指導が充実していることを重視
・ 総合学科や専門学科に通学している生徒は、専門性など学校の特色を理解して入学
・都立高への期待や要望として「都立高校におけるデジタル化の推進や人材の育成などについて」
さまざまな意見があがったこと。
・「学校を取り巻く状況や社会の変化等を踏まえ、今後の都立高校に求められる役割等について
整理した上で、当面取り組むべき喫緊の課題解決に向け、今後、着実に施策を展開していく。」
とあります。
学校の志望理由(都立志望者・私立志望者別 ※全日制課程のみ) :
私立志望者/「施設・設備が充実しているから」「大学の附属高校だから」「学習指導が充実しているから」
都立志望者/「学習指導が充実しているから」「自分の学力に合っているから」「授業や学習指導だけでなく学校行事なども充実しているから」
都内公立中学校3年生調査:志望校選択の際にもっとも参考にした情報:
都立・私立とも「高校の見学会や説明会 」がトップ。次いで「進学に関する情報誌」
都立高校在校生調査/卒業後の希望進路:
大学・短大に進学希望64.5%、増加傾向
都立高校在校生調査/自分の将来の具体的な職業をはじめて考えた時期
中学生の頃40.1%
■詳しくは:東京都教育委員会
都立高校の現状把握に関する調査の結果について
(1)「都立高校の現状把握に関する調査結果」(概要版)
(2)「都立高校の現状把握に関する調査結果」(全体版)
(よみうり進学メディア編集部)
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