7月最後の土曜、真夏の日差しが降り注ぐ中、グラウンドや体育館から運動部の元気な声が響く拓殖大学第一高校を訪れた。行き交う運動部の生徒の礼儀正しく爽やかな挨拶が気持ちいい。
同校は特進と進学の2コース制、大学の付属校でありながら外部受験する生徒が多く、早慶・GMARCHなどの難関私立大学への進学者も多い進学校だ。
目下、新チームで8月末の私学大会に向けて練習中のハンドボール部。男子キャプテンのS・Hさん(府中市立府中第三中学校出身)と女子キャプテンのS・Mさん(小金井市立第一中学校出身)に話を聞いた。
練習は毎日放課後に2時間程度行う。照明付きの専用コート1面を男女で半面と全面を時間毎に分け合って使っている。練習メニューは、男女共に生徒が主体に考え、キャプテンが先生に報告し実践する。
男女ともに未経験者がほとんど。中学・高校ともハンドボール部は少なく、高校から始める生徒が多い。スタートが一緒なのでレギュラーメンバーを目指すことも可能と女子部顧問の栗原先生は話す。
3年生が6月に引退し、新チームになって間もなく「今は周りのメンバーに助けてもらっています。人の意見もしっかり聞きながらチーム作りを行っています」とS・Mさん。「声掛けを意識してコミュニケーションをとっています。体調が良くない時やあと少しの時には〝頑張ろう〟の一言を掛けています」とS・Hさん。
男子は都大会ベスト16、女子は同ベスト8を目指し、この夏休み中も毎日練習を続けている。
文武両道を実践する同校。「勉強は隙間時間を有効的に使うようにしています。また試験前には、部員同士で勉強をしているメンバーもいます」とS・Mさん。先輩に進路の相談をしたり、後輩から相談されたりすることもありますと続けた。「先輩から『英単語はしっかりとね』とアドバイスを貰いました」とS・Hさんは教えてくれた。
「部活をやりながら難関大学に合格した先輩もいます。私たちにも出来ると思うし、頑張らなければと思います」と文武両道を実践する抱負をS・Mさんは語ってくれた。
(よみうり進学メディア編集部)
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