埼玉県立の伝統校のひとつ、松山女子高校を訪ねました。特進クラスを設置するなど大学進学に力を入れる学校ですが、部活動も盛んで、今夏のインターハイにも陸上競技部、空手道部が出場しました。
今回紹介する音楽部も書道部や筝曲部と並び全国高等学校総合文化祭(総文祭)に埼玉県代表として出場しました。
取材当日は総文祭の直後でしたが、休む間もなく次の大きな目標に向けて熱の入った練習が行われていました。
同部が目指すのは全日本合唱コンクールです。この大会に出場するためには県大会と関東大会を勝ち抜く必要があります。ハイレベルの接戦が予想されるので、昨年まで6年連続全国金賞を獲得している同部であっても、決して気を抜くことは出来ません。
この日の練習は約3時間で、そのうち最後の30分ほどを見学させてもらいました。
強豪部活なので練習はハードです。この点は合唱に詳しくない記者であっても直ちに理解できまました。しかし悲壮感のようなものは全くありません。緊張感を楽しむ。そんな感じです。
当然ながら何度も同じ箇所を繰り返します。これは他の部活の練習でも同じでしょう。いわゆる「ダメ出し」です。
ただ、ここで気づいたのは、先生から否定的な言葉が一切出ないことでした。顧問の吉田みどり先生はこうでなければならないと断定もしません。こうしなさいと命令もしません。
「こんな風にもできるんじゃない?」「こうするともっといいかもしれないよ」と、生徒自身が考える余地を残します。そして時には、「隣同士意見出し合ってみましょう」と、話し合いの時間になったりもします。専門的なことはよく分かりませんが、楽しさと強さの秘密はこんなところにあるのではないかと感じました。
部長のFさん(川越市立山田中学校出身)、副部長のYさん(川島町立西中学校出身)とIさん(ふじみ野市立大井中学校出身)に話を聞きました。
音楽部に入りたくて入学したというFさんは大所帯のリーダーだけあって、考え方もしっかりしており、部員からも先生から頼りにされているようです。中学時代、吹奏楽部だったYさん、卓球部だったIさんも「初心者でも大丈夫」と断言していましたが、そのことを確信できる部の雰囲気と練習風景でした。
(よみうり進学メディア編集部)
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