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神奈川 高校レポ
2022.10.21

鎌倉学園高校(鎌倉市)「体験型学習で自分の進路を見極める」-進路指導

鎌倉五山第一位・建長寺に隣接する鎌倉学園高校。昨年開校100周年を迎えた歴史ある県内有数の進学校だ。同時に部活動においても優秀な成績を収め、「文武両道」を体現している。
毎年、現役で国公立から難関私立大学まで多くの合格者を輩出。今春の合格実績は国公立66人、私立1,261人。国公立はコロナ禍も影響し若干減少したが、その分、首都圏難関私大の合格者を増やした結果となった。

進学実績に大きく寄与している同校の進学プログラムについて、入試対策部の小林健一先生に話を伺った。

入学直後から『自分を見つめる』をテーマに進学プログラムが始まる。今年度からは、さらなる生きる力を獲得するために『総合的な探究』授業を採り入れている。鎌学探究、ホープツーリズム(福島)、SDGs探究(北九州)など、またグローバルな視点としてベトナム研修、ヨーロッパ研修など海外5地区、合計10のテーマからひとつを選択し、1年間様々な角度から見識を深めていく。

また、希望者対象の『アカデミックキャンプ』では、大学へ赴き若手研究者による「大学で何を学ぶのか」の講義を受ける。
理科を学ぶ上で重要な実験・観察を意識づける『K-Labo』では、物理・化学・生物の各分野において、本格的な実験やフィールドワークに取り組む。今年度からK-Laboをさらにバージョンアップさせ、8月下旬にサイエンスデーを実施した。

コロナ禍にあっても、Wi-Fi完備の新校舎で大学教授による出張授業、グローバル研修などをオンラインで途切れさせず実施してきたという。

体験型の取り組みは2年次以降も継続され、どんな仕事をしたいのか、大学で何を学びたいのかなどを、自らの体験を通して考えていく。2年次からの文理選択に向けて選択に間違いがないよう、数多くのプログラムを実施している。
また学校生活の中では、日ごろから先生と生徒が親密なのだそう。男子校である同校では、どの先生も生徒の良い兄貴分のような関係にあると言う。職員室の隣には、生徒の進路相談や勉強の確認ができる広いスペースがあり、いつでも先生と生徒とが利用しているそうだ。

小林先生も担任を持っていた時には、月に1回以上、クラスのどの生徒とも10分は話すようにしていたと言う。
「文理選択の2年生進級時か、遅くても2年の夏には、どの生徒も受験に向けたスイッチが入ります」と小林先生。こうした学習体験から、一人ひとりが進路実現に向けて強い意志を持って開始できるようだ。

鎌倉学園高校ホームページはこちら

(よみうり進学メディア編集部)

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