この夏、渋谷のNHKホールで開催された「第66回NHK杯全国高校放送コンテスト(通称“Nコン”)」のアナウンス部門で、検見川高校3年生、Hさん(千葉市立有吉中学校出身)が優勝を果たした。Nコンは高校放送部の全国大会とも言える大会で、同部門で千葉県の高校生が優勝するのは今回が初めて。
同コンテストは県大会の上位入賞者が出場し、自作の原稿を1分10秒から1分30秒の規定時間内に読み上げる。
原稿はたくさんの人に取材をし、何度も推敲を重ねて作成した。内容は、同校物理実験室にあった謎の機械をめぐる物語だ。機械の正体は無線機。調べたところ、どうやら30年ほど前にあった物理部が使用していたものだと分かった。様々な伝手を頼りに当時のOBたちを取材したそうだ。
広瀬さんに優勝の瞬間についてたずねると、やり遂げたという達成感と、これまでの活動を振り返っていたところで優勝を告げられたそうで「ひたすら驚きました」と話してくれた。
放送の活動の魅力については、Nコンなどのコンテストへの出場といった部活としての活動はもちろん、体育祭などの校内イベント、昼の学校放送など様々な活動があることを挙げてくれた。やることが多く、精神的にきつい時もあったそうだが、それでも「取材を通じ、色々な人と接する機会がありました。その中でコミュニケーション能力を高められたと思います。まだまだだとは思いますが、自分の中で確かな自信となりました」と沢山の経験をしたことを話してくれた。
最後に、中学生へのメッセージとして「自分のやりたいことをやるのが一番です。なにしたいのかしっかり考えて、志望校を決めてください。何するにしろ全力で取り組みましょう」と話してくれた。
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