よみうり進学メディア

埼玉 高校レポ
2022.11.16

秋草学園高校(埼玉県狭山市)「自信をつけて伸ばす」-これが高校の授業だ

秋草学園では1年生英語「論理・表現」の授業を見せてもらいました。この科目は学習指導要領の改訂に伴って新しく設置された必修科目で、スピーチやプレゼンテーションなどによる発信力の強化を目指すものです。
担当は同校9年目の原口直道先生です。先生は大学を卒業してからいったん民間の大手企業に就職しました。そこでは商品を売り込む営業という仕事を担当しました。しかし「どうも自分の目指している人生と違うようだ」と感じるようになり、教員に方向転換しました。
もっとも、教員免許は大学卒業時にすでに取得してあったといいますから、心の片隅には将来は先生に、という気持ちはあったのでしょう。

英検は準1級が目標

見学したのは特選コースの中でも最上位にあたる特選クラスの授業でした。13人の精鋭が集結したクラスだけあって、授業開始前から良い意味での緊張感が漂っていました。
この日はたまたま英検試験の前日であったため、ウォーミングアップ代わりに英検のアドバイスから授業が始まりました。2級を受ける人と準2級を受ける人が半々くらいだといいます。前年度は準1級合格者が3人出たので、今のメンバーも卒業までにはそれ以上の結果が出せそうだと、先生は自信を見せていました。

生徒の間違いも巧みにフォロー

自信といえば、先生は「この子たちに足りないのは自信だけ」と、授業後のインタビューで強調していました。「自信さえ持てれば、国公立でも難関私大でも十分に戦えるはずだ」と。
先生は、生徒がちょっとしたミスをすると、「このミスは良いミスですね」とか、「はい、それ。高校1年生あるあるですね」といった形で巧みにフォローします。こうして授業中の間違いを恐れないようになれば、徐々に自信も芽生えてくるだろうと感じました。

大学受験まで見据えた授業

先生は授業の始めに、今日の全体の流れを明らかにします。情報が共有されているので流れがとてもスムーズです。隣同士話し合ったり、立ち上がって答えたり、黒板に出てきて書いたりと場面転換が多く、集中が途切れません。
生徒の手元には先生自作のプリントがありました。おそらく大学受験まで使えるであろう最強プリントでした。先々まで見据えた授業です。

秋草学園高校ホームページはこちら

(よみうり進学メディア編集部)

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