獨協埼玉高校で1年生のドイツ語の授業を見てきました。
ドイツを日本語で書くと「独逸」です。獨協(独協)の「独(獨)」はここから来ています。明治時代、ドイツ語や医学を学ぶ学校として始まったのが獨協のルーツです。そう考えると、この学校にドイツ語の授業があるのはごく自然なことなのだと分かります。
担当は岩田紀子先生です。先生はミヒャエル・エンデの名作「モモ」をドイツ語の原文で読みたいと思い、外国語を志しました。先生になることは考えていなかったといいます。
しかし事務職として入った外国語学校で、先生と生徒との親密な交流を目の当たりにし、教員へのあこがれが芽生えました。そしてその後、大学院での研究やドイツ留学などを経て、いよいよ念願の教壇に立つこととなりました。
ドイツ語の授業は、自由選択科目に分類されています。選択するもしないも自由。そういう意味での自由選択です。ですから通常の6時間目が終わった後に行われます。この日は2時間連続授業の前半だけ見学しましたが、終了時間は午後5時だそうです。
1クラス18人の少人数授業です。表現の仕方は適切ではありませんが、取っても取らなくてもいい科目をあえて選択している生徒たちですから、学びへの意欲は非常に高く、みな積極的に取り組んでいました。
授業は会話中心に進められていました。
先生によると授業スタイルは年ごとに異なるということです。自由選択で少人数という特性を生かし、生徒の興味や関心を見極めながら個々の能力を最大に伸ばすためです。
高校に入学して初めてドイツ語に接した生徒ばかりですが、半年でかなり上達しているようです。
外国語というと文法が難しく、ドイツ語も例外ではありません。しかし、先生は細かい文法知識よりもアクティブに話すことを重視しており、文法知識の解説は必要最低限にとどめているようです。
生徒の中にはドイツ語を学ぶようになってから、英語が以前より分かるようになったという人が多いようです。
これはおそらく、この授業で身につけた積極性の成果でしょう。
(よみうり進学メディア編集部)
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