狭紅茶(さこうちゃ)の製造など地域交流も盛ん 埼玉県立狭山工業高校(埼玉県狭山市)
狭山工業は昭和37(1962)年に創立されました。その頃の日本は高度経済成長期に入っており、産業界は若く優秀な人材を求めていました。
学科は電気科・機械科・電子機械科の3科で構成されています。
西武新宿線「狭山市駅」から徒歩12分と、学校へのアクセスも良いため広範囲からの通学が可能です。
電子機械科がなぜ紅茶づくり?
同校の電子機械科は、お茶づくりに取り組んでいます。狭山市は全国的にもお茶の特産地として知られていますから、この地域の学校ならではの取り組みです。
ただ、農業高校ではなく工業高校の生徒というところがちょっと意外です。そのためテレビや新聞などでも大きく取り上げられました。
狭山茶を生徒が手摘みし、手もみし、それを電子機械科の生徒が設計・製作した萎凋器(いちょうき)と発酵器にかけて作られたのが独自ブランドの「狭紅茶(さこうちゃ)」です。
このように地域との連携を盛んに行っているのがこの学校の特色のひとつです。
小学生対象の工作教室や、同校が制作したミニSLの乗車体験なども行っています。
「私服デイ」は自主自律への第一歩
取材当日は各科の実習授業を見学しました。実習室にはゴミひとつありません。工場のようです。機械や道具を丁寧に扱っているところは、さすが工業高校生です。
課題研究の授業では、設計を巡って生徒同士で活発に意見交換していました。配線を学ぶ授業では、それぞれが考えを出し合い正解を求めようとする姿が見られました。
実習の際は作業着に着替えますが、着こなしも堂に入ったものです。就職する生徒が多いので、技術を身につけるだけでなく、社会人としての常識を身につけてもらおうという学校の姿勢が伝わってきました。
服装といえば、同校は今年度、初めて「私服デイ」(私服で登校できる日)を実施しました。オシャレを推奨するのではなく、自分で考え決めることや、他者の価値基準を意識して行動することなどが目的のようです。
直近の入試関連イベントとしては、2023年7月26日(水)に部活動体験が予定されています。説明会、体験入学などは9月に行われます。
埼玉県立狭山工業高校
〒350-1306 埼玉県狭山市富士見2丁目5番1号 TEL:04-2957-3141/FAX:04-2950-1010
(よみうり進学メディア編集部)
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