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埼玉 高校レポ
2019.10.9

高校授業見学・浦和麗明高校(数学)「問題を解ける人」より「問題を作れる人」

高校授業見学・浦和麗明高校(数学)

ちょっとしたハプニング

浦和麗明高校での取材は、ちょっとしたハプニングで始まりました。授業担当の先生との連絡がうまく取れていなかったのです。そのため、アポなし取材のような形になってしまいましたが、担当の武嶋利直先生は、「普段どおりのごく普通の授業ですが、よろしければどうぞ」と、まったく動じる気配はありませんでした。いつ誰に見られても恥ずかしくない授業をしているという自負があるのでしょう。

見たことがない「作問」の授業

見学したのは2年生の数学Ⅱの授業でした。単元は三角関数です。
先生は「ごく普通」と言われましたが、この日の授業は、与えられた問題を解くのではなく、生徒自身が問題を作るという非常に珍しい形の授業でした。
皆さんは、確率や作図や証明の問題を自分で作ったことがありますか。解いたことはあっても、問題そのものを自分で作ったことはないと思います。実際に試してみれば分かりますが、これは相当難易度が高い作業です。しかし、そこは理系の最難関クラスに属する生徒たちです。苦しみながらも何とかオリジナル問題を作り上げていたのはさすがです。

ゼロから何かを生み出す人に

武嶋先生は元々先生志望で大学は教育学部に進みました。そのまま先生になることも可能でしたが、教育実習の際に自分の勉強不足を痛感し、理系の大学院に進み研究を続けました。現在教員生活8年目の36歳です。
先生は、「今や、ただひたすら与えられた問題を解く時代ではない」と考えています。「これからの社会で求められるのは、ゼロから何かを生み出すことが出来る人だ」と言います。
今日の授業のやり方は、こうした考えに基づいているようです。
友達と話し合えるのが学校のいいところ
授業では自分で考える時間と、友達と話し合う時間がうまく組み合わされていました。
先生は、「学校の意味は、友達と話し合えることだ」と言います。勉強は家で一人でもできますし、それも大事なことですが、せっかく目の前に仲間がいるのだから、お互いの意見をぶつけ合わなければ学校に来ている意味がないじゃないかというのです。
授業が終わり、休み時間になっても、お互いが作った問題について討論を続けている姿が見られました。「話し合いで解決」、「その場で解決」という先生の方針が生徒に浸透しているようです。

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