世界に向け広い視野持つ生徒の育成に取り組む桜丘高校。17年にユネスコスクールにも認定され、今後も異文化理解と環境教育の分野での取り組みが期待される。
こうした取り組みのもと、毎年、国公立大・難関私立大に多くの合格者を輩出している。今春は、国公立大へ33名が合格し、現役での四年制大学の進学率も80%となっている。
「希望する進路に向けて笑顔で卒業させたい」と進路指導部の樋山陽亮先生。生徒の夢を叶える同校の取り組みを伺った。
入学後に基礎学力の確認と大学入試に向けた現在の自分の実力を把握させる。同時に模試データから合格ラインを教え、保護者と共に1年次から進路を考える機会を与える。
同時に、大学入試への自覚を持たせ、授業や受験対策などを計画的に取り組むために、同校では、「SSノート」(Self-Study notes)を使用する。毎日の学習計画とその結果を記入し、担任の先生のチェックを受け、高校生活のペースメーカーとなっている。
先生との面談やSSノートの記録から、生徒の偏差値以外の強みを見つけ、入試戦略(推薦・AO・一般)を立てるなど、生徒をワンランク上の進路に導く指導を行う。
また、自習室、教え合い学習室、卒業生チューターの配置など、コツコツと学べる環境作りに力を入れている。
さらに、同校では国公立・早慶など首都圏の約30大学が集まる大学合同説明会を開催して、大学を知る機会も提供する。
「様々な取り組みを通して、生徒一人ひとりの学習スタイルにあった学習環境・情報を提供しています」と話してくれた。