普通科と外国語コースを併せ持つ小平高校。国際交流が盛んで、取材に伺った日もデンマークの高校生が訪れ、同校の生徒と交流を深めていた。
海外の高校生との交流や留学制度、台湾への修学旅行の実施など国際交流や英語学習の環境が充実した高校だ。
こうした環境が後押しになり、国際系や外国語系の大学・学部への進学者も多くなっている。今春の合格実績は、国公立10人、難関私立22人、GMARCH 108人と大躍進し、4年制大学への進学率は、85%にのぼる。
躍進を続ける同校の進路指導について、進路指導部の堀内裕史先生から話を聞くことができた。
高大接続事業の一つとして、同校の主要な進学先でもある成蹊大学のキャンパス内で、1年生を対象に大学教授による模擬授業を体験する。一般教養(文・理いずれか)と専門分野の講座を受講する。オープンキャンパスのようなイベント的な派手さはないが、大学の授業を体験することが進路を考える絶好の機会となり、2年次からの文理選択の判断材料にもなっているそうだ。また、保護者向けにも、成蹊大学の方を招いて講演会を行い、進路を考える良いきっかけになっている。
また同校では、生徒のニーズに合ったより効率的な指導を行うために、個別面談を重要視している。各学年で2者面談や3者面談を複数回行う。生徒や保護者の相談を受け、的確なアドバイスを伝えることが、進学結果に結びついていく。
最後に、堀内先生は「卒業生が、小平高校には将来へのヒントがたくさんあると話してくれました。生徒がヒントを自分で見つけられるように、的確な指導を今後も続けていきたい」と話してくれた。