十文字高校はリベラルアーツ、特選(人文・理数)、自己発信の3コース制。
建学以来大切にしている精神『自彊不息(じきょう やまず)』、『自分で考え、行動する』が、進路指導でも貫かれている。
2023年度の現役進学率を見ると、系統別のトップは理工学系で約31%。
「女子校でありながらこの結果を残せたのは、生徒自らが『これを学びたい』と強い意志を持っていたからです」と説明してくれたのは、進路部副部長の飯島奈海先生と広報部部長の綾部香先生。
「この数字には情報や医療・看護も含みますが、理工系は近年、特に伸びている分野です。これは主体的・探究的に学ぶ姿勢が身についてきていることの現れだと考えています」。
「たとえば自己発信コースでは、生徒が自ら問いや課題を設定し、情報収集や分析・意見交換を通じて自分なりの答えを導く探究学習が軸となっています」。
企業に自ら取材を申し込んだり、国内外の研修プログラムに応募したりと、主体的に学ぶ姿勢が育まれている。
「特選コースでも、日々の学習につながる広い世界を見ることで、視野を広げます」。
大学教授による講座やJAXA、大使館や東京証券取引所などを訪問することで、自分の興味がどこにあるのかに気づく機会を提供している。
そして、自らの興味関心に沿って学術論文や大学について自主的に調べ『この研究室で学びたい』など、進路が具体的になっていく。目標が明確になると、受験勉強も『がんばるのが楽しい』に変化していく。
同校では、約100席の自習室が新たに完成、OGの大学生チューターが在席する。学習サポートを受けながらリアルな大学生活の様子も分かり、自分の進学後の姿が見えてくる。
また数学では独自の個別最適学習「J―PALM」を実施。「学習を自分で計画し実行していく自立的な学習方法を繰り返すことで、主体的学習者として成長していきます」。
さらに全生徒が愛用する『タスクノート』は学習・生活の管理手帳。生徒たちは学習計画をTODO化し、達成に向けて、自ら動くようになるのだとか。
「受験で最後までがんばる力・粘る力は『そこに行きたい』というパワーから生まれます。それを耕すのが学校の役目。教員はとことん生徒たちの伴走者になります」と、先生たちは笑顔で話を結んでくれた。
(よみうり進学メディア編集部)
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