久喜高校を訪ねました。JR宇都宮線・東武伊勢崎線「久喜駅」から徒歩約12分と通学に便利です。
創立は大正8年(1919年)。百年以上の歴史を持つ伝統校であり、校名に女子の付かない女
子校として知られています。また、バスケット部をはじめ部活の盛んな学校としても有名です。
今回見学したのは教員生活8年目の若手・河野京介先生による1年生「数学A」の授業です。
教室に入ると、ひときわ目をひくのが真新しい電子黒板です。この夏、全ての普通教室や図書館
などに設置されました。これだけの規模で設置されたのは県公立では初めてのことです。卒業生か
ら多額の寄付があり実現したとのことですが、このあたりが伝統校の強みと言えそうです。
授業は従来からあるプロジェクターと電子黒板を併用する形で行われていました。生徒は全員タ
ブレット(iPad)を持っています。
電子黒板は設置されて日が浅いので、本格的な使用はまだこれからというところのようです。河
野先生も「ふたつの機器が同時に使える利点を生かしたい」と意欲を見せていました。
この日の授業は「場合の数」についてでした。導入部分ということもあり、ややゆっくりペース
で進められました。
予習はさほど強く求めず、復習を重視しているといいます。
電子機器に囲まれた授業ですが、時に黒板も使われ、それが授業のアクセントにもなっています。
また、隣同士で答えを見せ合ったり相談したりと、生徒たちの動きに変化を持たせる工夫もなされていました。
数学が苦手な生徒も当然いますが、そういう生徒たちも意欲を失わないように授業は注意深く進
められていました。答えられなくても答えを間違っても、先生は笑顔を絶やすことなく繰り返し丁
寧に説明していました。
就職者はほとんどなく99%以上が進学希望の学校ですが、その進学先は国公立大学から専門学校
までさまざまです。受験で数学を必要としている生徒ばかりではありません。しかし先生は、そう
いう生徒にも「数学の面白さを知ってもらいたい」と考え、常に授業を工夫しています。
(よみうり進学メディア編集部)
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