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埼玉 高校レポ
2023.11.27

武南高校(埼玉県蕨市)「コミュニケーション能力抜群の若手は 自ら学ぶ姿勢を重視」-これが高校の授業だ

JR京浜東北線「西川口駅」から徒歩約10分。電車通学者にはとても便利な武南高校に行ってきました。
見学したのは土田晃大先生が担当する3年生「英語表現」です。この科目では主に英文法や英作文を勉強します。

未知単語を推測する技術を学ぶ

この日のテーマは「未知単語の類推」というものでした。
英文を読んでいると、時々見たことのない単語に遭遇することがあります。しかし、そこで焦ったり、諦めたりせず、文章全体の中からさまざまな情報をひきだし、それらを総合することによって未知語の意味を推測することができます。この日の狙いはその技術を習得することです。
ちょうど翌日に大学受験模試を控えていることもあり、そのためのトレーニングという意味合いもあったようです。

教室は教わる場ではなく、自ら学ぶ場

土田先生の授業はとにかく切れ味抜群です。声もよく通り、教室内を動き回るフットワークも軽やかです。教員8年目という若さもありますが、バスケット部顧問として日々生徒と共に走り回っているからでしょう。
この日もそうでしたが、普段の授業もグループワークが多いといいます。
生徒たちは先生からの問いに答えるべく活発に意見交換します。各グループをつぶさに観察しましたが、全員が積極的に発言しています。
土田先生は「教室は先生から何かを教わる場ではなく、仲間と共に自ら学ぶ場である」と言います。つまり、ゴールを「主体的な勉強」に置いているのです。
だから、「説明はできるだけ減らしたい」のだそうです。何気ない問いかけの中に生徒の疑問や質問を促すような仕掛けが施されていると感じました。

学校に来て良かったと思わせる授業に

このクラスの生徒の多くがMARCH以上の大学を目標にしています。3年2学期ですから受験が間近です。中には授業を受けるより自分の勉強をしたいと考えている生徒もいます。そういう生徒に対し「学校に来て、この授業を受けて良かった」と思わせる授業でなければならないと考え、先生は教材や指導法の工夫に余念がありません。
先生の性格もあってか終始明るい雰囲気で授業が進められていましたが、その一方できちんとメリハリのついた授業でもありました。

武南高校ホームページはこちら

(よみうり進学メディア編集部)

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