県立杉戸高校で2年「数学Ⅱ」の授業を見学しました。
担当は大城将司先生です。教員3年目、今回の特集ではもっとも若い先生です。
見学した授業は全員が男子でした。理系の物理選択者で構成された男子クラスです。男女比や選択科目の関係で共学校であっても男子クラス、女子クラスが編成されることがあるようです。
授業は約10分間の小テストから始まりました。毎週、週末課題が出されていて翌週初めの授業で確認しています。
高校の授業は50分が基本ですが同校では55分授業を採用しています。大城先生の場合、基本的には50分でその日の内容を終わらせ、残りの5分を「ふり返りシート」の記入に当てています。要はその日の授業の復習です。日によっては、この5分でもう一題問題を解くこともあるようですが、いずれにしても、プラス5分の余裕が知識の定着に大いに役立っているといいます。
授業は机を寄せ合うグループ形式で行われていました。一方的な講義形式だと受け身になってしまう生徒もいるので、積極的な授業参加を促そうということからこの形式をメインにしています。
この日の授業でも互いに意見を述べ合い、教え合う姿が見られ、非常にうまく機能しているようでした。
ただ、「理系で数学得意の生徒が多いこのクラスだから成立する方法なので、文系クラスなどでは別の方式で行っている」(大城先生)とのことです。
大城先生は数学の授業で身につけるべきは問題解決能力だと述べています。この場合、問題解決とは単に問題を解くというのではなく、ゴールから逆算し、論理的に考え、長い手順を踏んでゴールにたどりつくという一連の思考プロセスを指しています。他教科でも同様なことはできますが、特に数学ではこうした力がつきやすいと大城先生は考えています。
そのためには数学の面白さを知ることも重要なので、先生自身「楽しそうに授業をすることを心がけている」そうです。
最後に人気上昇中の杉戸高校を目指す受験生へのメッセージをもらいました。「答えがすぐには分からなくても粘り強く考えてください。考えている時が力をつけている時です」。
(よみうり進学メディア編集部)
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