東京都教育委員会から進学指導推進校に指定され、毎年国公立大や難関私立大に多くの合格者を輩出する都立小金井北高校。今春の現役での進学率は86.8%で、その内の51.9%が国公立大や難関私立大である。
入学時の調査で、国公立志望者も多いが、学校長の杉本悦郎先生は、今後はもっと高い目標を維持し、第一志望を達成できる生徒を増やしたいと話す。
先ずは学校の授業を大切にし、小テストや課題を「解るまで、出来るまで」繰り返し、生徒一人ひとりに対して指導を行うと言う。長期休暇中の補習はもちろん、普段の放課後も補習を充実させ、時には生徒のリクエストに応じた講習を開講する事もあると言う。ここでも「解るまで、出来るまで」先生がいつでも親身になって教えてくれるそうだ。
まさに面倒見の良い学校と言える。
結果、予備校・塾に通わなくても、同校の授業・補習で大学進学の目標を勝ち取っている生徒も多い。
そして進路部の中根利和先生に進路の取組について聞いた。
入学してすぐに「小北スプリングセミナー」を開催して、高校での勉強方法や大学受験までの様々な取組について説明を行い大学進学に対する意識付けをする。その他、定期的に様々な進路行事を実施することで受験への自覚を促していると言う。
また、毎年の模試データと先輩たちの合格体験記やお勧めの参考書等が記載された冊子「進路のてびき」を配布している。部活の先輩や自分が志望する大学に合格した先輩の受験勉強の取組が詳細に記載されているので、これから自分がどう勉強に取組んだら良いのかが直ぐに分かるのだ。同校オリジナルの指南書で、保護者も目を通してもらい、家庭学習のバックアップに役立ててもらっていると言う。
生徒一人ひとりの頑張りに、信頼する先生が応えてくれる、そんな良好な信頼関係が同校の進学実績に反映されているようだ。