普通科+芸術学科の特色ある学校
大宮光陵高校では高1英語表現の授業を見学しました。担当は英語科主任を務める教員11年目のベテラン、小林智行先生です。
同校は昭和61年、普通科と音楽科の2科体制で創立されましたが、その後、美術科と書道科、普通科外国語コースが加わり、普通科に芸術系学科を併設したユニークな学校として人気を集めてきました。
ALT加わった少人数授業
この日見学したのは1年生の「英語表現」の授業でした。高校の英語は、大きく2つに分けられます。一つは「コミュニケーション英語」で、長文などの読解が中心となります。もう一つが「英語表現」で、英文法や英作文が中心となります。
授業は1クラスを2つに分けた少人数で行われていました。先生は、小林先生と、もう一人、ALTの先生が加わったチームティーチングの形で行われていました。
ネイティブの先生が加わることで、英語を聞き取る力や、英語を話す力も自然に身に付くようになっています。
打ち合わせ十分、無駄のない授業
授業は基本的にオールイングリッシュの形で進められます。ALTの先生は日本語を話しません。ただし、まだ1年生であることに配慮して、ややゆっくり目でクリアな発音を心がけているように見えました。小林先生は生徒の様子を見ながら要所では日本語の説明を加えていました。
二人の先生は、ある時はALTの先生メイン、ある時は小林先生メインと、頻繁に入れ替わります。このチェンジの仕方が実にスムーズで、事前にかなり綿密な打ち合わせが行われている様子がうかがえました。一瞬たりとも無駄な時間がないという印象です。このあたりがベテラン先生の持ち味というものでしょう。
素直な生徒たち、指示に素早く反応
授業前、佐々木律校長先生にうかがったところ、「穏やかな性格で素直な生徒が多い」ということでしたが、授業でもその良さが発揮され、先生の指示に素早く的確に反応していました。その点も時間を無駄にしない授業に貢献しているようです。
先生の周到な準備と、少人数ならではの活気が相まって、50分の授業があっという間に過ぎたという印象です。
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