国公立、理系に強み探究学習強化で飛躍めざす 埼玉県立熊谷女子高校(埼玉県熊谷市)
県内屈指の伝統校
熊谷女子は今年創立110年を迎えた県内屈指の伝統校です。
卒業生は3万7千名を数え、多くの先輩たちが政治・経済・文化など各分野で活躍しています。芥川賞作家・青山七恵さん、競歩オリンピック代表・岡田久美子さんも同校卒業生です。
教育界に進む先輩も多いので、皆さんの身近にも「くまじょ」出身の先生がいるかもしれません。
国公立に毎年50人超
現役での第一希望実現を目指す同校からは、毎年50人以上の国公立合格者が出ています。
今春入試でも51人が国公立に合格し、うち47人が現役でした。国公立合格者が50人以上の学校は公立では15校(本紙調べ)ですから、同校は、県内上位進学校の一つに数えられるでしょう。
私立では早慶上智すべてに合格者を出しています。MARCHでは、この地域からのアクセスが良い立教大学に人気があるようです。
看護・医療系への進学に強い
ほぼ全員が大学進学希望である同校ですが、その中でも看護・医療系を目指す生徒が多いのが特徴となっています。
そのため、3年生のカリキュラムでは、文型・理型に加え文理型が用意されています。
看護・医療系大学の入試では、通常数学Ⅲまでは求められませんが、化学や生物が必須となります。そこで、化学を必修とし、選択科目に生物を置き、かつ英数国をバランスよく配置した独自カリキュラムを設定しました。これが文理型です。
全員にタブレット
ICT教育への対応が遅れていると言われる公立高校ですが、同校ではすでに全教室へのプロジェクター設置を終えています。
来年4月入学の1年生には一人一台の端末(アイパッド)が用意されます(自己負担あり)。また、先生全員にもクロームブックが支給され、現在教材開発が急ピッチで進められています。
もともと探究型の学習に力を入れている同校ですが、ICT環境の整備により一段と加速するでしょう。
駅から徒歩7分の好立地
同校はJR熊谷駅から徒歩7分と、立地に恵まれています。放課後も帰りのバスや電車の時間を気にせず、思い切り部活や自習に取り組めるのも大きな魅力です。
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