芸術分野の第一線で活躍する人材の輩出と美大進学を視野に入れ、柔軟で特色のある教育を展開する武蔵野学芸専門学校。
高等課程2年、イラストレーションコースのOさん(世田谷区立弦巻中学校出身)とIさん(中野区立第四中学校出身)に学校生活を語ってもらった。
「とても自由な学校です。自分の興味を生かした学びができます」とOさん。
同校は一般科目と芸術科目とのダブルスクール体制で、高校卒業の資格を取得できる。
「対象をしっかり見つめる観察力と対象が何たるかを読み取る観る力、そこから生まれるのが〝考える力〟です。おもしろい、絵にしたい、人に見せたいという感情を生むこと、自由な発想を伸ばして表現に結びつけることを重要視しています」と三上慎之介校長。
「芸術には創造と同時に、自分の思考を表現するためのスキルが必要」との考えのもと、昨年度の授業では医療をテーマにキャラクターをデザインした。
自らの制作物を説明するプレゼンテーションも行い、他者に伝える技術を学ぶ。
これは課題解決を図る思考力の育成と、チームプレーを学ぶカリキュラムでもある。
1年次はiPadで、2年からはフォトショップなど専門的なアプリを使用したPC実習にステップアップする。
デジタルを活用して表現の幅を広げると同時に、社会で活躍できる才能を育てていく。
ファッションコースでは「人が選んで着るもの」を発想の出発点に、人間をよく観察することを重要視する。
人体の立体感、素材の質感、色・形やブランドなどから生まれる発想を大切にし、デッサン技術だけの授業はあえて行わない。
「ムサゲイでは好きなことからスタートできます。先生が優しくて、初めての人でも大丈夫です」とIさん。
二人の生き生きとした表情が印象的だった。