好きな分野を徹底的に学ぶことで才能開花教育を実践してきたクラーク記念国際高校。その進化形ともいうべきCLARK NEXT TOKYOが2021年、満を持して板橋に開校した。設置コースはeスポーツ、ゲーム・アプリ、ロボティクスの3コース。次世代を見据え、テクノロジーに特化した教育を提供する。同時に、これまでの秋葉原ITキャンパスはクリエイティブ分野に特化。映像クリエイト、声優・放送、マンガ・イラストの3つのコースに再編成されてCLARK NEXT AKIHABARAとしてスタートする。
CLARK NEXT TOKYOの特徴の一つは最先端の設備を備えたキャンパスだ。10階建ての校舎は各コースの専用フロア&ルームを備える。例えば、eスポーツアリーナはハイスペックPCを用意。デスクやチェアはキャスター付きで、アリーナ内を自由にレイアウト変更して、eスポーツ大会が開催できるよう設計されている。限りなくプロの現場に近い、本物を学ぶことができる施設だ。
また、ゲーム・アプリコースの専用ルームには強力なWi-Fiを敷設。ロボティスクフロアにはロボット工房を備え、3Dプリンターを用意して、モノづくりに取り組める環境を整えている。
一方、指導をする講師陣はプロフェッショナルを招聘した。eスポーツコースならプロのプレーヤーや元プロチームのマネージャー経験者、大会運営に携わるイベント関係者など、プレーヤーとバックグラウンドを支える多彩な講師が教壇に立つ。
将来、プレーヤーはもとより業界で活躍できる人材を育てるのが大きな狙いだからだ。ロボットコースは、大学教授、ロボット製作者、ロボットビジネスに取り組む企業や団体のエキスパートを迎えた。
CLARK NEXTの名誉学長である東京大学の佐藤知正名誉教授は、ロボット教育学の権威であり、クラークの教育方針に『社会実装教育』を掲げている。好きな分野でモノづくりに励み、さらに作ったモノを社会に役立て活用するまでを視野に入れる。
このコンセプトが全てのコースのベースとなり、教育が行われているのだ。広報課の青田真さんは「好きなことを学校で学べると生徒たちは目を輝かせています。入学時点では『好き』で十分。そこから社会実装の観点で生徒たちは学びを追究します」と話している。