無理なく確実に学力を伸ばす 教科別・習熟度別授業
「才能開花教育」で生徒一人ひとりの可能性を開くことで定評があるクラーク記念国際高等学校。その教育の根幹にあるのは「全日型通信制」というクラーク独自のシステムだ。一般的な通信制高校の場合、授業数は全日制の3分1。残りの3分の2は就労や家庭学習に当てるが、クラークでは、その時間を生徒の能力や興味に応じた授業に活用している。多彩なコースと専攻が設置され、「好き」や「得意」を伸ばす教育に取り組んでいるのだ。
基本の一般科目については、教科別・習熟度別授業を実施。
社会科を除く4教科は6段階に分かれて授業を行い、生徒はレベルに応じて授業を受けるシステムだ。誰もが「わかる楽しさ」を体感しながら学習を進めることができる。努力次第で上位のクラスに進むことができるし、その達成感は自己肯定感を育むことにつながっているという。
同時に、ICT教育を導入し、生徒一人ひとりがタブレットを持ち、フルに利用している。家庭学習用ツール「クラークWebキャンパス」を使い、時間や場所を問わず自分に合った学習を進める。タブレットは英検対策の補講を受けたり、日々のコミュニケーションツールとしても欠かせない必携アイテムになっている。
多彩なコース・専攻で「好き」を得意に2022年度は女子ラグビー専攻がスタート
横浜キャンパスでは、生徒の夢や目標に叶うコースを用意している。コースは特別進学コース、総合進学コース、スポーツコースの3コースを設置。特別進学コースは、国公立大学・私立難関大学を目指す生徒が学ぶ。城南予備校と連携して1年次から受験態勢に入る。受験に取り組む上で大事にしているのがチーム力のアップだ。20人の生徒は集中的に勉強し、休み時間は和気あいあいと過ごす。「チームが出来上がっているときは進路結果が良い」というデータに基づく環境づくりを実践しているのだ。また、生徒は放課後に大学生チューターのアドバイスを受けたり、予備校の自習室を自由に利用することができる。さらに2021年度後期からはAIを活用した教材を導入し、一人ひとりに合ったコーチング指導を実施する。きめ細やかにして盤石な態勢で受験に備える。
総合進学コースは、インターナショナル、グローバルサイエンス、グローバルコミュニケーション、グローバルeスポーツ、総合進学、こども教育福祉、プログラミングの7専攻に分かれる。
インターナショナル専攻はネイティブ教員の指導でTOEICのスコアを伸ばし、国際系大学や海外大学進学を目指す。グローバルサイエンス専攻は大学教授による実験やレポート指導、企業とのコラボレーション授業などの多様な体験を通して「創造力」「表現力」「探究力」を身につける。グローバルコミュニケーション専攻はスポーツをツールとして「課題解決力」「異文化理解力」「英語力」を磨く。スポーツが苦手でも全く問題はない。
グローバルeスポーツ専攻は、好きなゲームをとことん追究しながら勉強にも力を入れる。「リーグオブレジェンド」を採用し、コミュニケーションスキル、マネジメントスキル、論理的な思考と判断力を育成する。
総合進学専攻は、1年次からキャリア教育を受けながら適性を見極め、実習と専門的な資格取得を目指す。こども教育福祉は系列の環太平洋大学次世代教育学部こども発達学科とも連携した授業を行う。
さらに、2021年度からプログラミング専攻が新設された。授業は1年次でプログラミングの基礎を身につけ、2年次でリリースを目的に実践的な開発をスタート。3年次は培った技術と感性を生かして、企業や地方自治体に提案しプレゼンテーションができることを目指す。国内最大級のITプログラミング教育サービス「Life is Tech!」がカリキュラムを作成し、授業をバックアップしてくれることも心強い。
そして2022年度から、新たにスポーツコースの女子ラグビー専攻がスタートする。三菱重工相模原ダイナボアーズの指導を受けながら、全国大会出場を目指す。専攻の起ち上げに奮闘した松木幸弘キャンパス長は「目標は3年以内に日本一を目指します。卒業後はニュージーランド留学など、海外にも目を向けています」と意気軒昂だ。「中学時代の経験を糧に新しいスポーツにチャレンジしたい」、「これまでのラグビー経験を深化させたい」という中学生女子の受け皿になるに違いない。
大学進学率は7割超え自信を持ってシフトチェンジ
クラーク横浜キャンパスでは7割を超える生徒が大学に進学している。2020年度は一般入試34%、AO入試40%、公募推薦9%、指定校推薦17%という内訳だ。国立大学、難関私立大学に進む生徒も多い。松木キャンパス長は「習熟度別授業の展開、適時行う定着確認テスト、そしてそれらを踏まえた上での教員による指導が難関大学の合格につながっているのでしょう」と分析する。
入学当初は大学進学が念頭になかった生徒も少なくない。しかし、習熟度別授業や好きなことを勉強できる環境が生徒の意識を徐々に変え、「やればできる」という自信を持つようになる。そのことを誰よりも評価しているのが生徒たちの中学校時代の教員だという。「有名私立大学に合格した男子生徒について、中学時代の先生は『登校も難しかった彼がどうしてそこまで学力が伸ばすことができたのか』と不思議がりました。私の印象ではいつも勉強していた生徒です」。そう話す松木キャンパス長は生徒の大学合格を中学校に胸を張って報告する。
いつ勉強へのスイッチが入るかは生徒一人ひとりによって異なるだろう。しかし、学力が伸びる可能性は誰にでもある。クラークはそのための環境づくりに余念がない。その恩恵に浴した生徒たちはクラーク卒業後も、さらなる才能開花の道を歩み始めている。
(PR)