小田急江ノ島線日大前駅直ぐの、日本大学生物資源科学部キャンパスを通り抜けると、日本大学藤沢高校の広大なキャンパスに到着する。夏休み中のグラウンドでは運動部の生徒が汗を流し、行き交う生徒の礼儀正しい挨拶が気持ち良い。
全国制覇を目指すサッカー部は、Jリーグの下部組織に在籍する生徒から地元中学校のサッカー部で活躍してきた選手など、粒ぞろいの部員180人で構成されている。この大所帯を率いる、Oさん(3年・横浜市立瀬谷中学校出身)とUさん(3年・藤沢市立明治中学校出身)に話を聞いた。
高いレベルで本気でサッカーと向き合い、同時に勉強もしっかり行って大学進学を目指すことができる同校を選んだ、と二人は話す。そして夜間練習も可能な照明付きの人工芝のピッチのことや、監督・チームスタッフが充実しサッカーに打ち込める環境が抜群であることも続けて話してくれた。
練習は月曜を除く週6日。週末は、練習試合に充てられることも多く、対戦相手はクラブチームや大学リーグでも活躍中の大学生にまで及ぶ。「試合ごとにレポートをまとめ、課題としてチーム内で共有しています」と部長Oさん。
同部の特徴は、日本代表(U-17)に選抜されJリーガーを目指す仲間や高校3年間思いっきりサッカーをやりたい仲間など、自分のレベルに合ったカテゴリーに分かれて活動できること。「どのカテゴリーでも一人ひとりが自覚をもって活動し、チーム作りに参加し、個々のレベルアップに努めている」とキャプテンのUさんは話してくれた。
ほぼ全員が大学進学を目指し、日本大学をはじめ、今春の卒業生には早稲田や慶応大学に進んだ先輩もいる。先輩が出来たことは自分たちにも出来ると自信を持ち日々活動を続けている。
二人もこの冬の全国選手権の出場と全国制覇を目標にしながら、同時に進路実現の夢も追いかけている。