進学実績もさることながら、部活動も盛んな鎌ヶ谷高校で異彩を放つ料理研究部に伺った。
同部は地元の農産物を使ったオリジナルレシピの開発や地元企業と協力しての商品化、食品メーカー取材、生産農家訪問など、料理研究にとどまらない様々な活動をする。
部員24名をまとめる部長のN・Tさん(2年・船橋市立船橋中学校出身)に現在の活動について聞いた。「今は鎌高50周年記念式典に出す洋菓子2点の作品作りに取り組んでいます」いずれも地元名産の大根を取り入れた洋菓子になるそうだ。洋菓子に大根味とは想像が付かないが、それ故オリジナル性が高いのだと納得。
また入部した理由について「もともと鎌高の先輩が食のコンクールで好成績を収めていることを知って同部に入りたいと思いました。卒業後は進学を考えていますが、将来は食に関連した仕事をしてみたいです」と抱負を語ってくれた。
副部長のA・Sさん(2年・柏市立西原中学校出身)は「体験入学の際に同部を覗き、料理の楽しさを知りました。料理の基礎を学んだり、オリジナルレシピを考えたりするのはとても楽しい時間です。野菜の知識も増え、料理のことを考える時間が増えました」と答えてくれた。
「オリジナルレシピを考案するときは、2〜3人でチームを作り、各チームから提案を出します」と顧問の室井友希先生。今後はより多くの方々に鎌高のオリジナル商品を食べてもらうため、商品の工業化も検討しているそうだ。「当校はひとつのことに一生懸命に取り組み、同じ価値観を持った生徒が多いです。部活加入率も95%と高く、勉強との両立もしています」と学校のカラーも語ってくれた。