就職と進学の双方に強い都立高校と言えば第五商業高校だ。就職内定率8年連続100%。商業高校ならではの資格取得を活かした大学入試制度を使い中央大学、専修大学など多くの大学合格実績を残している。
そんな魅力的な高校に憧れて中学2年の夏には志望校に決めたと話す、N.Fさん(三年・八王子市立椚田中学校出身)とW.Gさん(二年・日の出町立平井中学校出身)の2人に話を伺った。
Nさんは入学時公務員志望で就職を考えていたと言う。「就職も進学、どちらも強いのは魅力的でした」と話す。「今は、経済や会計の勉強をもっと専門的に学びたくなったので大学進学を目指しています」と教えてくれた。
Wさんは幼いころからパソコンが好きで情報処理の勉強がしたかったと話す。「小学生の時に英検を受けてから資格が将来の役立つことがわかり、パソコンの資格と商業科目の資格がたくさんとれるこの学校を選びました」と教えてくれた。
同校では同じ国立にある一橋大学と連携した実践的なビジネス教育を行う。「二年次のビジネスアイディアの授業で、地元国立を活かした商品開発などを大学教授と大学生からアドバイスを受けながら企画しています」と永瀬さんは活き活きと話してくれた。
「簿記を楽しく学んでいます」と話すのは渡邊さん。「資格取得は授業中心で大丈夫です。躓(つまず)いても先生に聞けば教えてくれます」と続けた。そして、「誰もが最初は不安な専門分野の授業ですが、最初は同じ初心者です。難しく考えないで下さい」と2人はアドバイスをくれた。
そして最後にNさんが「クラスは就職と進学が半々になります。就職志望者が既に夢に向かって進んでいるのを間近で見ていると刺激になります」と、お互いに刺激し合っている様子を語ってくれた。