鎌倉を見下ろす丘の上に位置し、朝に夕に美しい富士山の姿を望める大船高校。回廊型の校舎や広々としたグラウンドで生徒がにぎやかに活動する中、同校を代表して創部37年目の新聞部に所属する生徒へ話を聞いた。
部長のK・Hさん(3年・鎌倉市立深沢中学校出身)と次期部長のU・Tさん(2年・横浜市立岡村中学校出身)を中心に、部員は12名。入学式、文化祭、体育祭、卒業式の学校行事に合わせて年4回『大船高新聞』を発行しており、特に9月に発行される体育祭特集号はカラー刷り・16ページの力作だ。豊富な写真とともに体育祭の詳細を伝えるだけでなく、学校の歴史やごみ問題や医療問題を取り上げたり、「文房具」「携帯電話」など高校生が興味を持ちそうなテーマで特集を組み、学外の専門家や地域の人々にも取材する本格的な内容となっている。
もちろん、入部するまで全員が新聞製作経験ゼロ。しかし夏休み合宿で基礎を学び、その後は先輩の指導を受けながら、企画・編集・取材・撮影・校正など得意分野を活かして活動できるようになる。「原稿は全てワードで作成するのでPCに強くなれる」「取材で社会の現場を知ることができる」「自分たちの立てた企画を最後までやり抜く力がついた」など、部活動を通じて成長を実感する声が多く聞かれた。
大船高校を誰よりもよく知る彼らに同校自慢を尋ねたところ、「生徒が全力で学校行事に取り組む」「穏やかで落ち着きのある校風」「周囲に商業施設がなく、勉学に集中できる」と回答してくれた。自主性を重んじる環境で、生徒がのびのびと高校生活を楽しんでいる様子が伝わってきた。大船高校のホームページはこちら新聞部コーナーにて。「正確性と速報性を重視しています」