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2022.9.8
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クラーク記念国際高等学校 横浜キャンパス(横浜市西区) 21世紀型教育で生徒たちの自信を育む

個別最適な学びと協働的な学び
探究学習を通して実施

生徒一人ひとりの可能性を伸ばす「才能開花教育」に取り組むクラーク記念国際高等学校は、本年創立30周年を迎える。週5日通学し、主要教科を学びながら「好き」や「得意」な分野に取り組む生徒たちの姿はクラークの象徴として定着している。

なかでも横浜キャンパスは2022年度から大平嘉彰キャンパス長を迎え、未来を見据えた新たな取り組みをスタートさせた。「21世紀型の新しい教育は、個別最適な学びと協働的な学びを、探究学習を通して身につけることです」と大平キャンパス長。国数英理社の主要5教科と情報は、一斉授業や映像教材、アプリを活用して学習する。一斉授業は教員にとっては効率的な方法だが、生徒それぞれの理解の程度はさまざまだ。そこを映像教材やアプリを通して、生徒個々のレベルに応じた学びが可能になる。

ただし、個別学習はそのままでは孤立学習になりがちだ。そこでコース授業やキャリア教育については協働学習で取り組む。チームで課題を解決することで非認知能力、すなわち思考力・表現力・判断力・主体性・多様性・協働性といった力を伸ばしていく。さらに探究型学習で、地域社会の課題、SDGsが掲げる目標やテーマを仲間と意見交換をしながら解いていく。

これらは社会で通用する力を育むことになり、考える力を養う。実際にクエストカップ全国大会で入賞、YSCC(横浜スポーツ&カルチャークラブ、J3サッカーリーグ)との連携ではボランティアでスタジアム運営に参加するなど、第三者との関わりの中で学びを活かしている。

「もうひとつ忘れてはいけない視点が、私たちの教育の土台に自信を育む教育があるということです」と力を込める。2019年の内閣府「子ども・若者白書」によると、13歳から29歳の男女について「自分自身に満足している」と答えた割合が、アメリカ57・9%、フランス42・3%、イギリス42・0%に比べ、日本は10・4%と諸外国を大きく下回っている。

「『どうせ私はムリ』『自信がない』と、スタートラインに立つ前から諦めている子どもたちが多いのです。これは将来の夢や目標を考えることを阻んでしまいます」。

クラークの教員は全員が学習心理カウンセラーの資格を持ち、生徒一人ひとりに合わせたアプローチスキルを持つ。自信を持った生徒たちは少しずつ興味や関心を広げ、チャレンジャーとして成長していく。例えば英検ならば5級から始め、自信を持たせて級を上げていく。今では「英語なら任せて」と準1級、1級にチャレンジする生徒も出ているという。この自信を持たせる教育が生徒の気持ちを前向きにし、結果として勉強や活動、進路に表れている。

コース制導入でプロフェッショナルな学びを実現
通学スタイルが自由なスマートスタディコースも

横浜キャンパスは、2023年度の入学からコース改編を予定している。これまで週5日通学では特別進学コース、総合進学コース、スポーツコースの3コース制で、総合進学が7専攻に分かれていた。新年度は、総合進学、インターナショナル、eスポーツ、プログラミング、特別進学、スポーツ(女子ラグビー専攻)と、専門的な学びをより深める6コースでスタートする。

より深化した学びのために、例えばインターナショナルコースではネイティブ教員を3人配置し、ホームルームも担当する。生徒と教員がメールで連絡を取り合ったり、デバイスを介したりして会話練習ができるなど、学習環境を整える。eスポーツではプロのコーチを教員として迎え、姉妹校に負けない実力の養成を目指す。特別進学コースは従来から大手予備校と連携しカリキュラムを編成しているが、予備校の授業をただ導入するのではなく、予備校教員がクラークに合った授業をコーディネートしがっぷり四つに組み校内では「いまやクラークの先生?」と思われるほどである。

週5日通うコースがある一方、横浜キャンパスでは通学日数を自由に選べるスマートスタディコースを設けている。

企業でリモートワークが導入され、個人がワークスタイルを選択するように、生徒は自分に合ったペースで、通学とオンラインによる学習を進められる。通学時は対面授業やプロジェクト学習に参加する。スマートスタディコースでも個別最適と協働的な学びのバランスを図っている。

学習管理は生徒本人も行うが、2週間に一度の割合で教員のコーチング面談を受け、学習の進め方のアドバイスや目標設定など、きめ細かなサポートを受けられる。未来を見据えたコーチングで方向性を定め、時には軌道修正しながら目標へのゴールを目指す。

大学進学をはじめとした多彩な進路
海外語学研修も再開

クラーク横浜キャンパスの進路に目を向けると、65・2%が大学・短大進学、14・1%が専門学校に進んでいる。進路について大平キャンパス長は「全員を大学に行かせることが正しい進路指導ではありません。将来の夢につながる次のステージに送り出す。大事なことは辞めない力を育んで卒業させることです」と言い切る。

大学進学での注目は、1,400を超える指定校推薦枠。最近も都内の有名私大から指定校推薦枠の提案を受けた。聞けば大学内で活躍する学生の中にクラーク出身者が多いというのが理由だそうだ。「卒業生の活躍する姿が、そのまま出身校の評価につながっていることがうれしいですね」と目を細める。

同校に進学する生徒の中には、中学時代に不登校を経験した者も少なくない。そんな生徒にこそ自信を育む教育、自己肯定感を高める取り組みが必要とされる。

不登校だった生徒が3年間で自信をつけ、将来の道を見つけ、充実感を持ちながら大学に進学している。生徒の中には大学の面接で「不登校だった私がクラークでこんなに変われたことを堂々と話したい」と教員を驚かせた生徒もいるという。大学進学と一口に言っても、進学実績のみではない、多くの生徒たちのドラマがあるようだ。

クラークの特長のひとつに国際教育がある。短期から長期まで多彩な海外語学研修を整えていたが、コロナ禍の影響でここ2年ほどはオンラインによるプログラムで勉強を続ける形だった。2022年7月からオーストラリアへの海外語学研修が再開され、生徒たちは語学研修、異文化体験に気持ちを膨らませている。今後は国際的視野を身につける取り組みに一層の力が注がれる予定だ。 (PR)

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