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2025.9.5
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東京実業高等学校(東京都大田区) この学校に注目「建学の精神をつらぬく百年の校風 」

生徒ひとりひとりの心によりそい
すこやかに力強く成長することを願う

JR線・東急線蒲田駅から徒歩3分あまり。
公立中学校と総合病院のある静かな環境の中に建つ東京実業高等学校を訪問した。
田中校長が笑顔で出迎えてくれる。

東京実業高等学校、通称「東実」は1922年の大正時代に上野清が創立し、一世紀の歴史をこえて歩みつづけている。
実業の名を今に残す同校は、大衆が自由を求める大正デモクラシーの気運の中、自主独立した個人の育成を志し、五年制の商業学校として創立する。
同法人の東京高等学校は創立150年。私立高校として、ともに「東京」を冠する両校の長い歴史を思う。

自分らしく学べる8コースは、すべて大学進学カリキュラムに対応

進学コースと専門コースの両輪からなる
大学進学を視野に入れた実業高校

あいさつを終えるとすぐに、田中校長が「東実」の学校改革を熱心に語り始める。

「創立100周年を機に学校改革に取り組み、第一段階の3年間を終えました。全コース大学進学に対応した新しいカリキュラム。週6日制。専門コースの刷新。普通科探究コース・総合コースの新設。

そして今年度から学校改革の第二段階に移行しています。
特別進学コースの新設、探究・総合コースから総合進学Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類への改編。
生徒ひとりひとりの習熟度にあわせたきめこまかい学習環境を用意し、志望大学の合格にむけてバージョンアップしました。

また専門4コース、ビジネス・機械システム・電気システム・ゲームITの充実。
得意分野の知識と技能を活して進学、就職、起業。実業高校100年の実績にもとづく安定した専門教育。

東京実業高等学校は、進学コースと専門コースの両輪からなる大学進学を視野に入れた実業高校として新しい100年にむかって力強く前進します」

 

日本初の国際交流

同校は1967年よりアメリカ合衆国コロラド州ボルダー地区の姉妹校と交換留学を行っている。高等学校における日本初の国際交流である。
今年は東実生が姉妹校生の家庭にホームステイし、約6週間、言語・文化・生活習慣を体験する。来年は姉妹校生が東実生の家庭にホームステイする。
また国際交流の一貫として校内の共有スペースに国際交流エリアを設けている。
放課後、アメリカ人のエイミーと生徒がトランプやボードゲームを通して英語のおしゃべりを楽しむ。エイミーは英会話の授業も担当している。

ネイティブ教員との英会話の授業など英会話の取り組みも豊富

フェニックスプログラム

同校オリジナルのキャリア教育。2022年開始。1年次、週1時間の授業と、毎日帰りのホームルームで取り組む。
いま持っている興味や関心、自分の強みや弱みをワークシートを用いてひとりひとりが発見し、そこから未来の自分をデザインしてライフプランを立てる。
学年の終りに、クラスの中で、さらに学年全体の中で自分のライフプランをプレゼンテーションする。自分が希望する進路を言語化・視覚化することによって、生徒ひとりひとりが高校生活で学ぶべきことを明確に認識する。
そして自分自身が選び取ったテーマを深く掘りさげる「探究学習」によって自分の進路を確実に実現して行く。

 

哲学対話&ゼミ「総合型選抜入試講座」

今年4月開始。思考力を養うためのプログラム。
10名程度が車座になり、日常の疑問を出し合い「問い」を立てて対話する。
発言しなくてもいい。他者の発言を聴くだけでもいい。まとめない。結論を出さない。ひとりひとりが「問い」を深く考える場。
現役の大学生・大学院生がファシリテーター(場をつくる人)を務め、月1回、授業の時間に行う。
希望者は月2回、放課後90分のゼミに参加することができる。哲学対話の実践として、学期ごとに地域探究のフィールドワークや大学の研究室訪問を行う。

 

クラブ活動・メディアフェニックス

クラブ活動は多種多様である。文化部18、運動部15、生徒会を含めると合計34の団体が、それぞれ独自の目的をもって活動している。
全国大会に出場するクラブ。全国まであと一歩のクラブ。また、大会の実績を目的とせず趣味を同じくする仲間が集うクラブ。
生徒の広報活動、メディアフェニックスもそのひとつ。入試イベントの担当やパンフレットの作成など、生徒と教員が一緒に活動している。

部活動では、さまざまなコースの生徒たちが一体となって熱心に活動している

親和誠実・不撓不屈

まごころをこめて相手を思いやり、たがいに親しみ和む。いかなる困難に直面してもたわみくじけることなく、意志強く最後までやりぬく。同校の建学の精神である校訓は、日常の雰囲気として校内に息づいている。
田中校長が会談の最後に語ってくれた言葉が、100年の歩みと、新しい100年にむかって1年1年を実直に歩みつづける「東実」の現在を明確に伝えてくれる。

「文明社会がいくら発展しても変らないものが必ずあります。『こころ』です。喜怒哀楽の感情です。ときに人間はこの心に翻弄されます。そして、そのなかで自分の本当の心、まごころに気づきます。
東京実業高等学校は生徒ひとりひとりが自分の『まごころ』に気づき、そこから志(こころざし)を立て、生涯にわたり強い意志をもってやりぬく人間を育てます。

校長をつとめて2年目になります。本校の生徒、東実生の資質を挙げます。率直さと素直さです。かくしごとや裏表がない。へんなプライドをもっていない。できなかったことや失敗したことをいさぎよく受入れる力がある。そして、やり直す力がある。
その率直さと素直さをもった生徒がまっすぐ健かに成長する百年の校風。わたしの「東実推し」です。

人生にひとつの正解はありません。成功も失敗も含め、全ての体験が人生そのものです。正解かどうかは、ひとりひとりの『まごころ』が決めます。
日々生徒ひとりひとりの心によりそい、生徒全員が力強く成長することを東実の全職員が支援します。(PR)

東実生の熱い1日、昨年の東実祭(文化祭)の様子

 


田中清江。初の女性校長。理事長・上野雅子とともに女性の感性にもとづき柔軟に発想し、スピード感のある学校改革を推進する。
時代と社会の変化を見通した新しい教育環境を築いていかなければならないという責務の重さと、挑戦することへのよろこびに日々こころ休まることがない。
校長室には毎日、男子・女子を問わず、多くの生徒が訪れる。「校務の中で最もやりがいを感じる楽しい時間です」。

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