特選記事
2021.10.12

この学校ここに注目 豊島学院高等学校 (東京都豊島区)

誰一人取りこぼさない覚悟で
知性と感性の伸長に向けて、歩みを止めない

JR池袋駅西口から15分、東武線北池袋駅から徒歩7分の首都高速沿いの住宅地の一角にモダンな校舎棟が立ち並ぶ。創立93年を迎えた学校法人豊昭学園の豊島学院高等学校だ。 
共学化、校名変更、学科再編、新校舎建設など20年にわたる学校改革を断行し現在に至る。
進学実績の向上だけではなく、生徒・保護者・教職員が三位一体となって生徒たちに寄り添う教育を目指し、創立100周年に向かって歩み続ける。

教育は三位一体で保護者と教職員で生徒に寄り添う

豊島学院高等学校の鮎川尚文校長は、「私たちの目指す教育は、骨太の国際社会で活躍できる人材の育成。そのために、生徒・教職員・保護者の三位一体の協力体制は、不可欠。どんな社会になっても活躍し続ける人を育
てていきたい」と教育に取り組む基本姿勢を語る。
保護者の学校行事などへの参画は、PTAに代り「父母と教員の会」が積極的に活動するほか、広報誌の編集にも携わり、生徒たちを側面から支えているそうだ。

知育の伸長は授業時間の確保から

同校は、進路希望に応じた類型制を採用。難関国立大進学に対応したスーパー特進類型と国公立難関私大を目指す特別進学類型では、1年次から週2日の7時間授業を実施。3年間で111単位を履修するなど気合が入る。
難関私大を目指す選抜進学類型、大学進学を目指す普通進学類型があり、それぞれ特進類型に準じた授業時間を確保する。
一般的な公立高校と比較して2割程度多い授業時間で、生徒たちの知識量の充実を図り、教科に応じた習熟度別や、補習・
補講授業などで、フォローアップを行う。
類型制とは、生徒たちの希望する進路に合わせたコース制の事。あくまで主体は生徒達だ。
「生徒が自分で決断する」、「誰一人取りこぼさない」という進路指導の基本方針の基、全員大学進学を目指すことが、同校の大きな特長となる。
今春の大学への現役進学率は81・8%、合格実績も国公立22人、早慶上理13人、GMARCH62人、成成獨國武67人、日東駒専に122人などで、急速に実績を伸ばしている。

感性の育成は、SDGsから

「SDGs」、オリンピックでの基本理念で急速に普及した言葉だが、語源は2015年に国連サミットで採用された17の国際目標。2030年までによりよい世界を目指すための持続可能な目標とされている。
同校では、授業やホームルームの中で折に触れ、この精神や目標を話題とする。グローバルな感性を持たせることや社会に貢献できる人材の育成を目指すためだ。
また、「言葉に強い生徒を育てる」ことを重点目標に掲げている。
語彙を豊かにすることによって、より深い思考力をつき、コミュニケーション力を持つことにより視野が広がっていく。
英語科では、読む、書く、聞く、話すの4技能を徹底的に鍛える。
新たな大学入試改革では「思考力・判断力・表現力」が求められる。同校のこれらの実践は、それに正面から挑むことに繋がっている。

最新の設備、環境整備も着々と

全教室でWi︲Fi環境を整え、コロナ禍でも遠隔授業を実施する。
また、来年夏には、大ホール、図書館、自習室、各種実習施設が設置された6号館が完成する。道路を挟むが、階上に連絡通路を設け、生徒たちの安全確保を図るようだ。
年々充実する最新設備、生徒たちに寄り添う教育の進化は止まらない。

部活・学校活動で兄弟校と奏でるハーモニー

隣接地に兄弟校として昭和鉄道高等学校がある。
日本の鉄道関係への人材の輩出で有名だが、将来目標が明確な生徒たちが多いという特長を持つ。
両校は、学校行事や生徒会活動は、互いに支えあいながら行う。また、部活動でも、合同で行うことが多いようだ。
現在17の運動部、17の文化部、1つの同好会が積極的に活動している。
部活加入率は、豊島学院が約74%、昭和鉄道が98%と目標が明確な昭和鉄道の方が積極的だ。
異なる目的意識、個性を持った両校の生徒たちだが、文字通り一丸になって大会等に向かう。
文化部では、東京都吹奏楽コンクールで、両校合同で編成されたA・B・Cの各組で金賞を受賞した吹奏楽部の活躍が光る。
互いに共鳴して、奏でるハーモニーも豊島学院の魅力と言えよう。

豊島学院高校のホームページはこちらから

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