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2022.3.18

〈2023年度入試〉東京都 都立高入試に向けた『数学』の勉強方法-令和5年度 「家庭教師のトライ」解説

「家庭教師のトライ」の先生による、東京都立高校入試に向けた『数学』の勉強方法の解説です。

都立入試の数学では、中1から中3までの内容が幅広く問われますが、今年は中2までの内容を問う問題が大半を占め、その多くが教科書レベルの知識で解ける問題でした。これまで習ってきた単元の復習を行いつつ、新しく習う単元では基本事項をよく理解して、自分の言葉で説明できるように学習していきましょう。

【計算力】
計算力は正確さと速さの2つに分けて考えることが大切です。都立入試においては特に、正確さが重要になります。計算ミスの原因は、『途中式を書かない』、『文字が似ていて自分でも見間違えやすい』、『検算を行わない』などがあります。問題演習において、計算ミスにつながるこれらの原因を意識して減らすことで、計算の正確さが徐々に身につきます。

【代数分野】
方程式や関数などの分野では、立式が重要です。問題文を読んで、正しく立式を行うためには、公式や解き方の意味を理解しておく必要があります。新しく習う単元においても、式をただ眺めるのではなく、どういう意味があり、どのように使うのかを確認しながら学ぶようにしましょう。また、関数の入試問題ではグラフ中の図形について考える問題がよく出題されます。日頃から自分でグラフを正しく描く練習を行いましょう。

【図形分野】
図形分野では図形の性質を頭に入れて問題に取り組むことが大切です。どのような性質があったかを図形ごとに思い出し、図に書き込む練習をしておきましょう。また、補助線が必要な問題が多いのも図形問題の特徴です。「平行線を延長する」「平行線を追加する」「頂点を結ぶ」など、どのような補助線なのかを言葉にして、問題ごとに整理しましょう。そして、自分自身の手で実際に線を引く練習をしましょう。立体問題では切断面や展開図に着目して、平面の問題に落とし込むことがポイントです。平面図形の問題を解く力をつけた上で取り組むようにしましょう。

【応用力】
応用問題を解くためには、まず基本を理解することが必須です。その上で、応用問題を解くために必要な考え方や着眼点を学ぶようにしましょう。大切なのは、その考え方を自分の言葉で整理して別の問題でも使えるようにすることです。特に応用問題の場合、いつも同じような問題が出題されるとは限りません。さまざまな問題に対応するためにも、本質的な理解を目指しましょう。

【これからの勉強方法】
普段の勉強では、基本事項を理解した上で章末問題などに挑戦し、週末や長期休みなど、時間があるときに過去の苦手分野の復習を行いましょう。さまざまな分野から出題される都立入試では、第一に苦手をなくし、基本の理解に努めることが大切です。特に数学では、過去の単元のつまずきが今の苦手につながっている可能性が高いです。面倒だと感じるかもしれませんが、復習は苦手克服と受験準備の第一歩です。少しずつでも良いので始めましょう。

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