入試本番が迫ってきたこの時期、焦りから、難しい問題ばかりに挑戦するなど、空回りしてしまっている人はいませんか?
応用問題を解くことは大事ですが、基礎事項をしっかりおさえることを忘れてはいけません。入試の出題範囲は中1から中3まで幅広い内容です。基礎を見直し、まずは皆が得点できるところを絶対に落とさないようしてください。
勉強に取り組み続けていても、模試を受けてきたら思うような結果が出ておらず辛い、という人も多いかと思います。勉強の成果がすぐに出るという人は稀です。数学や英語、国語は、結果が出てくるのはちょっと先、2か月、3か月、半年という人もいます。頑張ってきた成果は、じわじわと時間をかけて出始めてくるものです。自分を信じて学習を続けてほしいと思います。
出題傾向は毎年、極端な変更はありませんので、過去問題集に取り組むことはとても大切です。予め出題傾向がわかっていれば、自分なりの作戦も立てやすいかと思います。
試験本番では、まず問題冊子をひととおり眺め、優先順位をつけて解けそうな問題から取り掛かりましょう。難しい問題に限られた時間を費やすことよりも、見た目で簡単なものから取り組んで、取れる問題をしっかり得点するほうが重要かと思います。
志望校のレベルにもよりますが、そもそも入試で100点をとる必要はありません。また、並び順に解かなくてはいけないというルールも無いのです。
今の中学3年生は、入学したときからコロナ禍だったかと思います。入学式もままならず、式典を経験していないという生徒、保護者の方がほとんどでしょう。充実した中学校時代だったとは言い難い状況だったかもしれません。
それだけに、入試の後の明るい高校生活を思い描いて頑張って欲しいと思います。これは迎える側である私たちも意識しています。イベントなども工夫し、制限はあるかと思いますが、皆さんが、楽しい高校生活をおくれるよう準備して待っています。
ほとんどの人が初めての受験、初めての経験かと思います。不安も大きいでしょう。
ただ、皆さんは一人ではありません。入試を行う高校の先生方も皆さんの味方なのです。友達、先生、保護者の方もいます。今は辛い時期かもしれませんが一緒に乗り越え、笑顔で高校生活を迎えられるようがんばってください。
(寄稿/よみうり進学メディア編集部)
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