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埼玉 高校レポ
2021.10.21

完全復活の日は近い 国公立に強い共栄 春日部共栄高校(春日部市)

国公立90人超え、県内私立5番目

2021年春の大学入試では、国公立合格者が90人(うち現役84人)に達した春日部共栄高校。県公私立全体では13番目、私立では5番目の好成績です。

かつて100人を超えた年もあり、その後も70~80人台をキープしていましたが、ここ数年は50人前後とやや低調でした。また、注目度の高い東大合格者もゼロの年が続いたこともあり、「国公立に強い共栄」は影を潜めた感がありました。

国公立大希望者増加のために同校がとった方法は、積極的に国公立情報を流すというものでした。「国公立は私大に比べ大学自体の発信力が弱い傾向がある」と小南久芳校長。「先生方には地方も含め、できるだけ多くの国公立情報を流してもらった」。これが今回の結果につながりました。

勉強への意識が高い生徒たちですから、動機づけさえうまく行けば、希望者、受験者が増え、それに伴って合格者も増えるということです。

中間考査廃止の効果は

 同校は、通常は学期に2回ある定期考査のうち、中間考査を廃止しました。

考査を減らした分、授業日数が確保されます。考査範囲が広くなるため、計画的な学習が求められます。その一方、考査がないと生徒が勉強しなくなるのではないかという不安も生まれます。

しかし、現在のところマイナス面はほとんどないようです。勉強の目的が目の前のテストだけであるような生徒を育ててはいけない。中間考査廃止の大きな狙いはそこにありましたが、考査が減ったからといって勉強量が減ることはなかったと学校は言います。

自学自習型強化し、入試突破力高める

同校は4年度から2期制を導入すると共に、従来は隔週土曜日休みだったところ、完全週5日制に移行します。狙いは詰込み型教育からの脱皮です。目標を与えられ、やらされる学習から、自学自習型への転換です。

学校によると、これ以外にもさまざまな改革プログラムが用意されており、むしろ授業時間は10%ほど増加するとのことですが、それがあったとしても、国公私立の難関大突破のためには、自ら目標を定め、計画立案し実行していく力が不可欠です。

国公立に強い共栄の完全復活を目指します。ただし、伝統の文武両道の旗を降ろすことはありません。

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