計画をたてて、確実な一歩を歩め
間もなく私立高校の出願期間に突入、中学3年生は、令和2年度入試の受験本番を迎える。
公立は、前期・後期制の最後の入試、専門学科・総合学科の多くが、前期選抜のみの1回募集のため、前期の倍率は、1.7倍強、後期は1.4倍強と前年と同様で推移しそうだ。
今から、冬休み明けまでの日々に計画を立てて、本気で勉強できるかが、受験に勝つための大きなポイントになるだろう。
今月は、受験直前のアドバイスをまとめた。
前期選抜は高倍率。後期まで受け切る覚悟で
前年の公立高校の全日制・前期選抜は、募集定員の67%が合格した。
28年度入試から、専門学科・総合学科のほとんどが、前期枠を募集定員の100%となり、前期で定員に達した学科の後期選抜は行われない。
前期選抜は、公立希望者のほぼ全員が挑戦するため、倍率は、1.7倍強と前年と同水準で推移すると見られる。
一方、後期選抜も、1.45倍前後と、前年と同様の厳しさになろう。
公立出願にあたっては、倍率や結果について、あまり神経質にならず、後期選抜まで受け切る覚悟を持って入試作戦を立てておきたい。
教科書は、最高の参考書
公立入試では、出題範囲は「中学校の3年間で学習した内容」とされている。また、特に社会や理科では、各学年の内容がまんべんなく出題される。従って、教科書中心に中学1年生の内容から見直しておきたい。
また、全教科、過去の入試問題を繰り返し解いてみることが重要となる。
まだ、中学3年生の学習内容は、終了していないため、一部、解けない問題もあるはずだ。
また、忘れてしまった内容は、教科書を見ながら解くのも良いと思う。教科書のどんな部分から出題されるかを知ることや、解答の仕方をみることも参考になるはずだ。
私立高校の優遇制度を利用しよう
県内私立高校の前期入試への出願は、早い学校で12月中旬から開始される。1月10日前後までが出願期間とする学校が多いようだ。
私学の受験は、前期日程は1月17日、後期日程は、2月5日からだが、私学第一志望の受験生だけでなく、公立前期選抜出願(2月3日・4日)の前に、私立の併願を押さえておきたい受験生にとっても、私立の前期入試の受験は必須だ。
県内私立高校の多くで、第一志望を対象とする入試や公立の併願を前提とする入試を実施している。
それぞれに、優遇制度を設け、受験生や保護者対象の入試説明会や個別相談を実施している学校が多い。
また、各校が設ける入試制度の一定の基準以上の生徒は、中学校との12月中旬からの入試相談を可能としている。
志望高校の決断の時、私学の単願・併願を視野に、個別相談に臨み、現在の皆さんの成績や部活などの活動状況を話し、合格の可能性を聞いてみることも必要だろう。
個別相談に臨んだ時、志望校に迷う時など担任の先生への報告・連絡・相談を欠かさないことがなにより重要だ。
悔いのない受験は、体調管理から
今日から受験までの日々の、皆さん自身の健康管理も重要な入試の対策だ。
外から帰ったら手を洗い、うがいをすること。
だらだら起きているのではなく、無駄を省いて睡眠時間を確保すること。
無理せず気候に合わせて、薄着を控えること、など注意しておくことはたくさんある。
これらも含めて受験ということだ。
風邪の症状や腹痛などがあったら、早めにお医者さんに行っておこう。
計画をたてて、無理なく実行しよう
公立高校の出願まであと2か月余り、今から冬休み期間中を含めての日々の過ごし方が、大きなポイントとなる。
これからの自分なりの勉強のスケジュールを作っておきたい。そして、強い意志で実行して行って欲しい。
学校や塾での勉強とは別に、自学・自習の必要があるということだ。
計画は、現実的なものが望ましい。毎日のノルマ的な方が実行可能だろう。
計画を立てて、それを実行できたなら、それは、受験だけに限らず、今後の皆さんの自信につながることになるだろう。