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2024.10.2

〈2025年度入試〉10月のテーマ「志望校を決める」-令和7年度

志望校選び本格化
決められない人は、こんな考え方をしてみたら…

そろそろ志望校を決めなければならない時期がやって来ました。

まだ時間的に余裕はあるので焦(あせ)る必要はありませんが、
徐々に絞り込んでいきたいものです。

今回は、なかなか決められないという人たちのために、決め方・考え方のヒントをお送りします。

 

答えは一人ひとり異なる

高校の選び方に唯一の正解はありません。10人に聞いたら10通りの答えがあって、そのどれもが正解と言っていいのです。

あなたには、他の人が出した答えに対し「それは違う。間違っている」と否定する権利はありません。
反対にあなたは、自分の答えを他人から否定される筋合いはありません。
もちろん他人の考え方を参考にするのは構いませんが、答えは自分で見つけなければなりません。そしてそれがあなたにとっての正解なのです。

以上のことを前提に高校の選び方についてアドバイスをします。あくまでも参考です。

 

入学後の目標につながっているか

たとえば、ある人は「もっと英語を勉強して将来は国際的な機関で働いてみたい」という夢があったとします。そこで英語教育に定評がある学校はどこかという視点で学校選びをしました。
さて、入学後どうなるでしょう。きっと今まで以上に熱心に英語に取り組むことになるでしょう。つまりこの場合、選んだ基準はそのまま入学後の目標になるわけです。

一方「自分の実力(偏差値)で入れそうだから」と選んだ人がいたとします。この選び方が間違いだと完全否定することはできませんが、これは入学後の目標にはつながりませんね。

そこで皆さんに考えてもらいたいのは「その選び方、入学後の目標につながっていますか?」ということです。夢や目標の実現のために高校に行くのだとすれば、こうした視点を持ちたいものです。

 

条件の並べ過ぎで選べない

皆さんも日常生活で経験があるかと思いますが、条件が多ければ多いほど選ぶのが困難になりますね。

「家から近くて、お金がかからなくて、歴史があって、有名で、部活が強くて、行事が盛んで、進学実績が良くて、制服が可愛くて、校則が緩くて、自由で、先生や先輩が優しくて、校舎がきれいで、プールがなくて…」

まあ、言いだしたらきりがありません。なかなか志望校が決められない人は、もしかしたら、このように条件を並べ過ぎているのかもしれません。

もちろん、条件が複数あってもそれ自体はいいのですが、その場合、優先順位をつけなければなりません。

つまり、これだけは譲れないという条件をひとつふたつに絞り、その一方で、ここは譲ってもいいという条件をひとつふたつ削るのです。

似たような場面はこれから何度もやって来るでしょうから、ものごとの決め方の練習という意味で、ぜひやってみてください。

 

理由はひとつあればいい

前述の入学後の目標の話とも通ずるのですが、極端なことを言えば、選ぶ理由はたったひとつあればいいのです。ただし、その理由は非常に強いものでなければなりません。

なかなか志望校を決められない人は、たったひとつの強い理由が無いのかもしれません。

 

では、どうしたら強い理由が見つかるかですが、これは結構難しいことです。まさか他人に決めてもらうわけにもいかないので、自分で考え、自分で決めなければなりません。

自分自身への問いかけをしてみてください。

「自分は高校生活に何を求めているのだろう」「どんな高校生活がしたいのだろう」「自分は将来何になりたいのだろう」そのような問いかけです。

これはあなたのことですから、他人に尋ねても答えは得られません。

この答えが自分の中で徐々に明確になってくると自然と視界が開けてきて、行きたい学校の姿が見えてくるでしょう。

 

あこがれが強いほど頑張れる

人はどんな時にいちばん頑張れるのでしょう。
それはたぶん「あこがれ」が強い時です。

「あの可愛い制服を毎日着たいな」「あのユニフォームを着て全国大会に出たいな」。これも「あこがれ」です。

そんな理由ではダメだと言われる方がいるかもしれませんが、別にいいと思いますよ。それが受験勉強の原動力になるのならいいじゃないですか。スポーツ選手だって、歌手だって、学者だって、「あんな人になりたい」という「あこがれ」から始まった例はいくらでもあります。

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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