受験勉強、出来るだけ早期のスタートを。「出遅れ」は後々まで響いてくる
新型コロナウィルス感染症の影響で、いつもとは違った春となりました。何かと不安の多い船出ですが、来るべき令和3年度入試に向け、スタートを切りましょう。
本サイトでは入試本番まで、その時々に受験生が必要とする情報をタイムリーにお届けし、皆さんを応援して行きます。
厳しい状況だが、目標を見失わずに
3学期末は新型コロナウィルス感染症の影響で、学校が突然臨時休校となりました。これは皆さんだけでなく、ご両親にとっても、中学校の先生方にとっても、初めての経験です。
現時点(4月1日現在※1)では、新学期から学校が再開される見込みですが、予断を許しません。
学校が再開されたとしても、授業や学校行事・部活動への影響はしばらく続くでしょう。
ただ、こうした難しい状況の中でも、皆さんが、来春の入試を控えた受験生であるという事実には変わりません。しっかりと目標を定め、日々の勉強を怠らないようにしましょう。
受験勉強、何から始めたらいいの?
受験勉強は、学校の授業のある無しに関わらず始められます。残された期間は1年を切っていますから、今すぐスタートを切ってください。
出だしの遅れは最後まで響きますから、今日からです。
特に、1・2年生までが勉強不足だったという自覚がある人ほど一刻も早いスタートが望まれます。
復習って、どうやるの?
3年生になると新しい内容が次々に出てきますから、1・2年生までの復習はできるだけ早い段階でやっておきましょう。その方法はいろいろあると思いますが、一つの方法は、これまで受けたテスト、たとえば中間・期末テストや学力テストなどですが、これらの解き直しです。点数を取れなかった問題は、あなたの弱点です。理解が不十分なのです。
そのままにしておくと、ずっと弱点であり続けます。放っておいて自然に解決すると思いますか?そんなことはありませんね。先送りしないで、今すぐ着手しましょう。
また、特に苦手な教科がある人は、基礎的な問題集から始めてみましょう。教科書を手元に置き、何度も読み直しながら、問題を解いて行きましょう。
学力検査は中学3年間の全範囲
1・2年生の復習の重要性について述べたのは、入試学力検査は中学3年間の全範囲から出題されるからです。そのことを知るには、過去問題集を見るのがもっとも早いでしょう。
各都道府県の教育委員会のホームページには、令和2年度の入試問題が掲載されています。さっそく見てみましょう。
たぶん、できる問題がたくさんあるはずです。すでに皆さんは2年生まで終わっているのですから当然ですね。
実際の問題を見ておくことの効用
過去問はまだ早い。
そうですね。過去問を中心とした問題演習は、受験勉強の中盤から終盤でいいでしょう。
ですから、ここで言っているのは、文字通り見ておくということです。
実際の入試問題というのがどんな姿をしているのか。たとえば記述問題と記号選択問題の割合がどのくらいであるとか、長文問題の長さはどれくらいであるとか、普段の学校のテストとどこが似ていてどこが異なっているのか。それらを知るのが最大の目的です。
それが分かると、これからの勉強の方針が立てやすくなります。
自ら目標を立て、実行できる人に
今回、長期にわたり学校が臨時休校になったことで、家で自学自習ができる人と、それができない人との間に大きな差がついた可能性があります。
授業やテストがないと勉強できない人や、課題や宿題がないと勉強できない人は、やろうという意志はあっても、実際に何をやっていいか分からず、無為に時間を過ごしてしまったかもしれません。
受験勉強は、主に家でやるものです。学校で問題演習などに取り組む機会もあるかもしれませんが、やはり中心になるのは家庭での学習です。
一人ひとり得意教科や不得意教科が異なりますし、得意や不得意の程度も違います。ですから、何をどれくらいやるかは自分自身で決めるほかないのです。
自ら課題を発見し、目標や計画を立て、それを実行できる人。
難しいことですが、先生方のアドバイスも受けながら、皆さんがそういう人になってくれることを願っています。
※1 各都道府県、市区町村で異なりますが概ね5月6日以降再開と変更となりました。