将来の自分にとって価値ある志望校選択をするためには,その高校のことをよく知る必要がありますが,私立高校はコース改編や募集人数の変更、選抜方法の変更をすることが多いので注意が必要です。
今年も多くの学校説明会や合同相談会、入試イベントが開催されていますが、受験生の皆さんにとっては、大事な学校情報を収集して進路選択の参考になっているのではないでしょうか。
さて、受験生の皆さんは12月中旬を目途に志望校を決定させて、入試へ一歩一歩と近づいていきます。
そこで、首都圏21万ユーザー以上が利用している検索サイト「単願ドットコム」と「併願ドットコム」のデータから県内私立高校の閲覧状況を取り上げましたので紹介します。
はじめに単願ドットコムと併願ドットコムで閲覧数が多い学校です。
【閲覧数TOP3】
1位 浦和実業学園
2位 埼玉栄
3位 浦和学院
となっています。(全てさいたま市の学校)
TOP3での順位の変動はありますが、ここ数年はこの3校が人気となっています。
1位は毎年受験者数が多い浦和実業学園です。新しくなったUJ Café(食堂)や図書室、スポーツスタジオがある1号館をはじめ、新しい学習環境で学ぶことができます。浦和実業学園は夢や目標にあわせて選べる7つのコースがあり、生徒一人ひとりの希望にあった進路実現が可能な学校です。
2位は難関国公立や難関私大、医学部への合格を目指すコースなどがある埼玉栄です。総面積が東京ドーム約14個分となる敷地には生徒一人ひとりの可能性を引き出すための最先端の設備が整っています。
3位は国際基準の教育プログラムでもある国際バカロレア教育を取り入れたコースがある浦和学院です。こちらも大学進学、国際教育、医療系や芸術系などに対応できる10コースがある学校です。
この3校は単願ドットコム、併願ドットコム共に人気となっています。また、それぞれの学校は部活が全国大会出場常連校という特長もあります。
この様に閲覧数の多い学校は、特長的なコースがあり、部活も盛んな文武両道の学校が上位を占める結果となっています。
また、前記の学校の他に閲覧数上位の学校としては、浦和麗明(さいたま市浦和区)、叡明(越谷市)、細田学園(志木市)、西武台(新座市)、山村学園(川越市)、星野(川越市)なども検索されています。
この他には、普通科に「アートクラス」が新設される西武学園文理(狭山市)、新たに東大選抜コース(30人募集)が開設される春日部共栄(春日部市)なども多くのユーザーから検索されています。
いずれにしても、このような受験生の動向と埼玉県教育委員会から発表される「進路希望調査」とをあわせて見ることで志望校選択の際に有効なものとなります。私立高校では各学科に、多様なコース、類型などを設けている場合があり、自分に適したコースの選択も重要な要件となります。来春の入試に向けて最新の情報を確認して「将来の自分にとって価値ある志望校選択」に努めましょう。
最後に上記の学校以外でエリア別での検索ランキングで上位にきている学校を紹介します。
【南部エリア】
栄北(伊奈町)
国際学院(伊奈町)
【東部エリア】
昌平(杉戸町)
【西部エリア】
狭山ヶ丘(入間市)
聖望学園(飯能市)
埼玉平成(毛呂山町)
【北部エリア】
東京農業大学第三(東松山市)
花咲徳栄(加須市)
監修:高校入試活性化委員会(株式会社 リヴィジョン)新田 匡
(編集部:注)
私立高校の動向は、学科やコースなどの改編、募集人員の増減に加え、進学実績が伸びていたり、特色のある学習の開設や校舎の新設などによっても変動します。
本年度のみでなく、過去年度の動きも併せてご一読ください。
■令和6年度試験終了後のまとめ:よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉埼玉県 私立高校「令和6年度 私立高校入試の概況」
■令和5年度試験終了後のまとめ:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉埼玉県 私立高校「令和5年度 私立高入試の概況」
■令和4年度試験終了後のまとめ:よみうり進学メディア
〈2023年度入試〉埼玉入試情報 「私立高-令和4年度の入試の概況を見る」
■令和3年度試験終了後のまとめ:よみうり進学メディア
埼玉県 「2021年(令和3年度) 埼玉県内私立高入試の概況」 単願増加、難関校は敬遠傾向
(よみうり進学メディア編集部)
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