将来の自分にとって価値ある志望校選択をするためには、その高校のことをよく知る必要がありますが、私立高校はコース改編や選抜方法を変更することが多いので注意が必要です。そこで来春の入試の変更点について見ていきましょう。
今まで中学からの募集のみだった森村学園が高校募集を再開します。募集人員は10人で一般入試のみ書類選考型で実施します。募集人員が少ない上に基準値は高めなので限られた受験生による入試になると予想されます。
横浜富士見丘は進学コースを女子のみから共学に変更します。募集人員も増えるので応募増が期待されます。
横浜翠陵が一般入試に書類選考を導入、筆記試験も残るので応募者がかなり増えそうです。
横浜隼人は前年度に廃止した書類選考を復活させます。こちらも応募増の可能性があります。一方で平塚学園は専願入試を書類から筆記へ変更します。
コース改編では橘学苑が特進選抜、文理総合、美術デザインコースに、横浜創英が特進フロンティアとグローバルに改編し、白鵬女子はダンスアート表現を新設、この影響で進学アドバンスや進学スタンダードなど4コースの募集人員が削減されます。
北鎌倉女子は国際コースを新設。特進と先進の普通科2コース制から3コース制への変更です。その結果、コース別の募集人員から一括の人数に変わりました。
三浦学苑はIBコースの募集を停止し、その分を総合コースに上乗せするので同コースは募集増になります。旭丘は総合学科の大学進学クラスに特別進学クラスを設置します。
桐蔭学園は募集人員を増やします。各コースとも書類選考を中心に合わせて60人増になります。大西学園は普通科の募集人員を40人増やして120人とします。
このほか、捜真女学校や中央大学附属横浜も募集人員が若干増加します。募集減になるのは関東学院六浦で、もともと45人募集の小規模入試でしたが、来春は25人募集になります。
推薦入試日を変更するのは桐蔭学園、関東学院六浦、向上、函嶺白百合学園など、一般入試は鶴見大学附属、横浜清風、柏木学園、聖セシリア女子などでオープン入試の変更が目立っています。
推薦入試や併願入試には内申による出願基準を設定している学校がほとんどです。また英語検定や漢字検定などの資格や部活動の実績、生徒会や委員会活動などを評価して内申に加点する学校もあります。
併願・単願.comで検索すると自分にピッタリ合った学校が見つかるかもしれません。ぜひ試してみてください。
これらの内申基準は上がったり下がったりしますし、加点項目も増えたり減ったりします。
また上記以外にもさまざまな変更点があるので、来春の入試に向けて最新の情報を説明会などで確認して「将来の自分にとって価値ある志望校選択」に努めましょう。
監修:高校入試活性化委員会(株式会社 リヴィジョン)
(編集部補足)
私立高校の動向は、学科やコースなどの改編、募集人員の増減に加え、進学実績が伸びていたり、特色のある学習の開設や校舎の新設などによっても変動します。
本年度のみでなく、過去年度の動きも併せてご一読ください。
■前年度
〈2024年度入試〉 神奈川県 「私立高校入試の動向 令和6年度」
■前々年度
〈2023年度入試〉神奈川県 私立高校 「2023年度(令和5年度)神奈川県内私立高入試の動向」
(よみうり進学メディア編集部)
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