中学校の先生に相談したいことがあるけれど、ちょっと行きにくい。そんな風に感じることはありますね。どんな内容ならいいのかな、と不安になるかもしれません。でも、大丈夫です。どんな内容でも相談して、先生に頼ってください。
気を付けるとしたら、相談するタイミングです。会議の直前など、先生の都合がつかない時もあります。内容を伝えて、いつ相談できるか、まず聞いてみましょう。
何でも一人で解決できる人なんていない
相談することは、とても大事なことです。何でも自分一人で解決できるなんてスーパーな人はいません。困ったときには、誰でもまわりの人に相談します。進学に関しては、友達に相談するより、専門の先生に相談する方が良い結果が得られますね。
相談する内容は、大きく二つに分けられます。一つ目は、「A高校の選抜の方法はどうなっているか」とか、「単位制の学校って、どういう学校か」といったものです。どこかで調べれば、正解が分かります。自分で調べてみて、意味が分からないことがあれば、先生に相談して教えてもらえます。
二つ目は、「行きたい学校に合格できるか」「志望校はどうやって決めるか」というものです。これは、調べても正解はありません。相談する生徒によって、たどり着く結論は違います。
相談することで糸口が見えてくる
相談することが大事で欠かせないのは、この二つ目についてです。先生に相談すると「どうしてその学校に行きたいの?」「どんな学校に行きたいの?」といった質問が返って来るでしょう。その質問に答えると、先生はさらに次の質問をするでしょう。そうやって先生とやり取りを繰り返すと、自分一人では気付かなかったことを考えるようになります。自分はどうしたいのか、何ができるのか、今まず始められることは何か、先生と相談するうちに分かるようになります。自分一人で悩んでいたことが、先生に相談して、導いてもらって、解決の糸口が見えてきます。
真剣な悩みほど良い結論が得られる
まじめに考えていることこそ、相談すると良い結論にたどり着くでしょう。ですから、真剣に悩んでいないことを、軽い気持ちで先生に相談すると、良い結論は出ないし、先生もがっかりしますね。
新型コロナの影響で、学校にいられる時間が少ない状況では、いつものようにはいかないかもしれません。最初はメールや手紙で始めてもいいですね。文章を書くのは、入試の作文の練習にもなります。先生はそんな相談を待っていますよ。
O.R先生(元公立高校校長)