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入試情報
2025.11.21

〈2026年度〉神奈川県 私立高「令和8年度 神奈川県内私立入試の動向」

「将来の自分にとって価値ある志望校選択を!」

将来の自分にとって価値ある志望校選択をするためには、その高校のことをよく知る必要があります。しかし私立高校はコース改編や選抜方法を変更することが多いので注意が必要です。ここでは来春の入試の変更点について見ていくことにしましょう。

 

まず、大きな変更が2校で行われます。
1校が鎌倉女子大学で、男女共学になり校名を「鎌倉国際文理」とし、さらにプログレスを総合文理に変更します。
2校目が緑ヶ丘女子で神奈川歯科大学の系属校になり校名を「神奈川歯科大学系属緑ヶ丘女子」とします。コースもSとAの2コース制になり、選抜方法に総合型やスポーツ優遇を導入するなど大幅な変更を行います。

学科・コース改編では、白鵬女子にグローバルJSLが新設されるほか、横浜翠陵はSRとSAの2コースに改編、横浜隼人も普通科をアドバンストとプログレスに改編します。横浜商科大学では商業科が総合ビジネス科に変更されます。横浜創英は中学校で設置していたサイエンスを高校でも若干名で募集をします。

慶應義塾は2月13日に実施していた一般入試の二次面接を廃止し、10日の学力検査だけで合否を決定します。13日実施の東京学芸大学附属の受験も可能となるので両校の併願者が増えそうです。
法政大学第二では書類選考の選抜方法が変わります。従来内申の不足分を中学校の活動実績で補うことができましたが、来春からは内申と活動実績双方が一定水準であることが基準になります。

 

出願のハードルを上げる学校が多いのも来春の入試の大きな特徴です。捜真女学校、白鵬女子、山手学院、横浜商科大学、横浜清風、横浜隼人、横須賀学院、三浦学苑、湘南工科大学、相洋、麻布大学附属、柏木学園などで、これらの学校を志望する際には中学校の先生とよく相談しておく必要があります。

 

一方、出願しやすくなる学校もあります。
橘学苑では書類選考型入試を導入するので応募者増が予想されます。
横浜学園は推薦入試の募集数を増やします。第一志望者にとってはチャンスが広がることになります。
横浜富士見丘も特進、進学両コースの募集人員を増やします。

 

推薦入試や併願入試には内申による出願基準を設定している学校がほとんどです。また英語検定や漢字検定などの資格や部活動の実績、生徒会や委員会活動などを評価して内申に加点する学校もあります。
これらの内申基準は上がったり下がったりしますし、加点項目も増えたり減ったりします。併願・単願ドットコムで検索すると、自分にピッタリ合った学校が見つかるかもしれません。ぜひ試してみてください。

上記以外にもさまざまな変更点があるので、来春の入試に向けて最新の情報を説明会などで確認し「将来の自分にとって価値ある志望校選択」に努めましょう。

 

監修:高校入試活性化委員会(株式会社 リヴィジョン)


(編集部補足)
私立高校の動向は、学科やコースなどの改編、募集人員の増減に加え、進学実績が伸びていたり、特色のある学習の開設や校舎の新設などによっても変動します。
本年度のみでなく、過去年度の動きも併せてご一読ください。

■前年度
〈2025年度〉神奈川県 私立高「令和7年度 神奈川県内私立入試の動向」
■前々年度
〈2024年度入試〉 神奈川県 「私立高校入試の動向 令和6年度」

(よみうり進学メディア編集部)

 

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