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東京 入試情報
2026.6.4

〈2027年度入試〉東京入試情報「令和8年度入試の検証から9年度入試を探る【後編】」

都立高校入試
令和8年度入試の検証から9年度入試を探る【後編】

■こちらは前・後編の記事です。前編(5月号)の記事はこちら
〈2027年度入試〉東京入試情報「令和8年度入試の検証から9年度入試を探る【前編】」

 

悔いのない志望校の決定が最大の課題

夏休みまであと1か月と少々、行きたい高校とは出会えただろうか?

今から夏休み期間にかけて、学校ごとの説明会や体験入学、多くの学校が参加する大規模な進学フェアが開催される。志望校との出会いのチャンスだ。こうした機会を活用し志望校と巡り会ってほしい。

「学力の向上のための努力」と「調査書対策」「悔いを残さない志望校の選定」が夏休み前の皆さんのいちばんの課題だ。

また7年度から,私立高校入学者に対しては、世帯所得の上限が撤廃され、授業料の実質無償化が実施された。このため入試にも変化が起こっている。

8年度の都立入試を振り返りながら、9年度入試を予測する。

 

夏休みまでの課題は、志望校とめぐり合うこと

今から夏休み期間中にかけて、都立・私立の高校ごとで学校説明会や体験入学が実施される。

また、2026年8月8・9日に有楽町で「都立EXPO」、東京都私立中学高等学校協会が主催する「私学展」が8月23・24日に有楽町でなど、大規模に行われる進学相談会に注目したい。
定員制や申し込み制になっているケースが多いが、ホームページなどをチェックし、ぜひ参加してほしい。

学校行事や部活・検定などで多忙な時だが、志望校とめぐり合うことは、この時期の必須項目だ。
高校側も新しいパンフレットや学校案内などを用意して君たちを待っているはずだ。聞いておきたい事項は、まとめてから参加しよう。

 

■※1 「都立EXPO」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2027年度入試〉東京都 都立高「都立高校EXPO」開催を発表

 

東京都中学卒業生の評定調査から

2026年3月26日、教育庁から今春の卒業生の評定調査の結果が発表された。

9教科全体では、以下のようになっていた。
5: 12.3%
4: 23.1%
3: 47.3%
2: 13.7%
1: 3.7%

調査書の評定は、都立受験(全日制)の推薦では無論のこと、第一次・分割前期でも学力検査7に対し3割の得点換算が行われる。また、実技4教科は、評定が2倍とされることに注意したい。
またこの評定は、私立高校の単願や併願の優遇制度でも、目安や基準として扱われることが多い。多くの私学の個別相談では、1学期(2学期制の場合は前期)の通知表の評定や部活実績、検定の取得などを参考に合格の可能性を教えてくれる。

見方を変えれば、評定3以上になった人の割合は、82.7%になる。
3は真ん中とか、普通とか、という考え方はできないということだ。

1学期の通知表で1や2がある場合、理由を考え、対策を考えてほしい。

テストで頑張るのは無論だが、積極的に授業に参加すること、論理的に考え、進んで自分の意見を発表すること、宿題を忘れない、提出期限を守ることなどを心がけてほしい。

 

英語スピーキングテスト(ESAT‐J)の結果が発表された

前編で『8年度入試の注目点』として書いたように、英語スピーキングテスト(ESAT‐J)は英語4技能(読む・書く・聞く・話す)のうち「話すこと」を評価し、都立の入試選抜に活用されるものだ。

結果はA~Fの6段階で評価され、調査書に記載される。各高校ではその評価を0点から20点に換算し、入試得点と調査書得点の合計値に加算する。
この「英語スピーキングテスト(ESAT‐J)」の前年(令和7年度の中学3年生/2025年4月から高校1年の学年)の結果詳細が発表された。 ※2

受検総数は、7万7,903人、平均スコア 74.9と発表された。
A段階47.2%
B段階29.0%
C段階13.4%
D段階5.9%
E段階4.0%
F段階0.5%
などとなっていた。

A段階が4割を超え、B以上が7割を超えていた。スピーキングテストの開始以降、中学3年生は、急速に力をつけているようだ。

 

■※2 「英語スピーキングテスト(ESAT‐J)」の前年の結果について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2026年度入試〉東京都 都立高「令和7年度ESAT-J YEAR 3 実施状況」

 

就学支援金の増額は、高校入試の動向を変えた

令和7年4月から、東京都の授業料軽減助成金の各家庭の年収制限が廃止され、私学の授業料への支援金が就学支援金と併せて50万1千円に増額になった。これによって都立の授業料は無償となり、私学も多くの学校の授業料が無償になった。
授業料無償化に引かれるように都立志望から私学志望に変わった人が8年度入試でも多かったようだ。

ただし知っておいてほしいのは、都立は5,650円の入学金が必要となり、私学は授業料が50万円を越える金額は家庭の負担になること、授業料以外に入学金、施設設備費が必要になることだ。

また制服や教科書は有償であり、修学旅行積立金やパソコン費用が発生する場合もある。学校ごとの費用の違いも調べておく必要があるだろう。※3

 

■※3「東京都の学費支援」について詳しくは※2025年度の資料です:よみうり進学メディア
東京都 都立高校・私立高校「学費負担軽減制度」-2025年

 

(岩佐教育研究所・岩佐桂一)

 

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