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東京 入試情報
2026.10.27

〈2027年度入試〉東京入試情報「私立高校の募集要項、出揃う」-令和9年度

令和9年度入試変更点
私立高校の令和9年度募集要項、出揃う

令和9年度入試に向けて、私立高校の募集要項が出揃った。

新しい教育、新たな大学入試に対して、多くの学校で研究・対策が進められている。また、そのための校名変更、共学化、コースの新設や改編が相次ぐ。

また都立高校入試では8年度から前期・後期制が廃止され、前期一本となっている。併願での私立高校受験が必須だ。
高校の説明会や相談会には、できるだけ参加して情報収集をしておきたい。

 

急ピッチで進む、大学入試等の変化への対応

令和4年度4月からの学習指導要領の改訂を機に、高校では新しい教科に加え、思考力・判断力・表現力を育む教育を視野に、改革を進める学校が増加している。
グローバルな視野、探究型授業、コミュニケーション能力の育成、プレゼンテーション能力の育成、英語力の育成、ICT教育などだ。
また、少子化や科学学技術の進歩(自動運転システム、人工知能・AIやロボットなど)など、社会の変化も激しい。

そんな時代の学校選択は、希望する学校を調べ、入試制度や基準だけでなく、施設や教育の特色、授業内容などを知ることが必要となるだろう。
令和9年度都内私立の主な変更点は次のとおりだ。まだ調査中のため、必ず該当する学校の入試情報を確認してほしい。

志望校の入試変化に注意

■校名変更・共学化等
○法政大学千代田三番町 (千代田区)→旧校名 東京家政学院、令和9年度は女子のみの募集。
○ 吉祥寺湧水(武蔵野市)→旧校名 藤村女子、共学化。
○ 武蔵野音大附属 (練馬区)→9年度から埼玉県入間市より移転。演奏コース(鍵盤楽器・声楽・管楽器・打楽器・弦楽器)と音楽総合コース(音楽総合・作曲)に再編。

■ 学科・コースの変更
○ 芝国際(港区)→最難関コースを本科コースに再編。国際コースと併せ2コース制に。
○ 自由ヶ丘学園(目黒区)→プログレス、アドバンス、アカデミックの3コース制のうち、アカデミックコースのHS文理専攻とASアスリート専攻をHS文理共創専攻に統合。
○ 駒場学園(世田谷区)→アカデミックコース、部活動強化(アメリカンフットボール・新体操・野球・スケート)コースを新設。特進コース、国際コース、進学コースと併せ、5コース制に再編。
○ 国本女子(世田谷区)→ダブルディプロマコースを募集停止。総合進学コースのみの募集に。
○ 日本女子体育大学二階堂(世田谷区)→特進コースを募集停止。ダンス、スポーツ、キャリアデザインの3コース制に再編。
○ 目白研心(新宿区)→スーパーイングリッシュコースをグローバルコミュニケーションコースに再編。特進、グローバルサイエンス、総合の4コース制に。
○ 東亜学園 (中野区)→情報理数コースを新設。特進コース、総合選抜コースと併せ3コース制に再編。
○ 実践学園(中野区)→東大難関プレミアコースを新設。スポーツサイエンスコースをスポーツ・キャリアコースに改編。特別進学、文理進学、リベラルアーツ&サイエンスコースと併せ4コース制に再編。
○ 豊南 (豊島区)→特進コースを特進探究コースに、選抜コースを選抜探究コースに、進学コースを文理探究コースに改編。
○ 岩倉(台東区)→普通科7限制、6限制をグローバル共創、サイエンス共創、キャリアデザイン、スポーツデザインの4コースに再編。
○関東第一(江戸川区)→叡智コースを新設。普通科ハイパー、アドバンスト、アグレッシブ、アスリートコースと併せ5コース制に再編。
○大成(三鷹市)→情報進学コース募集停止。普通科は特別進学、文理進学の2コースに再編。
○東海大学菅生(あきるの市)→特進PBLコース募集停止。普通科は医学・難関大コースと進学コースの2コース制に再編。
○東京文華(西東京市)→普通、スポーツの2コースから、特進、グローバル、進学、スポーツの4コース制に再編。
(岩佐教育研究所調べ9月10日現在判明分)

 

私学独特の入試制度を研究しておこう

都内外の私立高校の学校説明会や個別相談会が佳境に入った。申し込み制など各校ごとに異なるが、ぜひとも参加しておきたい。
説明会に参加することで各コースの内容、教育課程、進学実績、入試の種類や基準などの詳細な情報を得られ、学校での開催では校舎や施設の見学ができる。

個別相談ではいろいろな質問に答えてくれるだけでなく、「合格の可能性」を聞くことができる。
私立では各学科に多様なコース、類型などを設けている場合がある。
自分に適したコースの選択も重要な要件だ。

また、第一志望者を対象とする入試と、都立との併願を前提としての入試を設けている学校が多い。さらにほとんどの学校で、第一志望者と併願での受験生に対して、独自の優遇制度がある。
これらの優遇制度の利用が、私立受験で合格を勝ち取るカギとなる。
都内生対象の推薦入試は、1月22日から、一般・併願入試は2月10日から開始される。
出願日や入試日程、手続き締切日などを調べ、受験カレンダーを作っておきたい。

 

令和8年3月卒業生の進路状況が発表された

7月末、今春(3月)公立中学校を卒業した先輩たちの進路状況が発表された。
卒業生は7万8,627人。高等学校等への進学者は7万7,412人で98.5%となっている。また、全日制課程は6万8,090人で86.6%、定時制課程は2,604人で3.3%、通信制課程は5,601人で7.1%だった。

全日制課程では、都立進学者が3万8,525人で56.6%、同私立が2万5,705人で37.8%、他県進学者が3,602人で5.3%などとなっていた。

単なる数字の羅列と見えるかもしれないが、一人ひとりの進路には、先輩たちの喜怒哀楽の歴史が詰まっているはずだ。
これから皆さんの歴史が開始される。

 

都内の在籍はやや減少、都立募集定員は前年並みに

9月上旬に、東京都の教育庁と私立中学高等学校協会の定員分担の会議が開催された。
都内公立中学校の3年生は、前年より約1,110人減少する(東京都就学計画より)。また、都立高校の募集定員は前年より1,100人程度減少となる見込みだ。
前年度は、推薦で2.18倍、第一次選抜で1.26倍となった都立入試だが、9年度も同程度で推移すると見られる。

都立入試では、6年度入試から推薦に基づく選抜を含め、全選抜で男女合同選抜に移行した。
8年度入試では、普通科で行っていた分割募集を取りやめ、前期募集に統一された。
9年度入試では、大幅な定員削減が実施される。
性別による有利・不利はないが、都立入試では推薦・一般とも高倍率という壁が存在する。
都立希望者は、併願での私立受験を検討してほしい。

 

(岩佐教育研究所 岩佐桂一)

 

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