全力で志望校を探し、出会おう
酷暑の夏が過ぎ、これからは1日ごとに秋の気配が近づいてくる。
そんな中、今春の中学校卒業生の進路状況が発表された。
都立が男女合同選抜や1回募集に移行する等の変化の中、不安を克服して見事に進路を確定させた先輩たちの姿が、数字の中に垣間見える。
次は、君たちが本気で受験に挑戦する番だ。
間もなく、令和9年度の都立高校入試の、入試選抜要項の発表、10月には、各校の募集人員が発表される。
いよいよ秋の陣、志望校の選択の時期が来た。

東京都教育庁から、令和8年3月公立中学校卒業生の進路状況が発表された。
この年度の受験生は、都立の分割募集が廃止されたこと、私立高校入学者に対しての授業料助成が大幅に見直されたこと、などの変化の要因があった。
卒業生は7万8,627人で、前年より274人減少した。一方、都立全日制では、2学級75人の募集人員減を実施した。
高校等への進学者は98.5%になり、前年より0.02%増加していた。
全日制進学者は86.6%で、内訳は都立高校が約57%、都内私立が約38%、都外が5%などとなっていた。
来春の卒業予定者は、今春より1,800人程度減少する。(東京都教育人口推計値より)
このため、25クラス程度の募集減が予想される。
学科の改編や募集人員の増減が、人気の動向に影響する可能性は高い。
10月には、9年度入試に向けての各校の募集人員が発表されるが、それに先立って第一商業の学科改編が発表された。 ※1
10年度から第一商業で実施される学科改変では、9年度まで商業科・ビジネス科240人の募集から、10年度は普通科に再編。グローバルファイナンスコース(仮称)135人と国際バカロレアコース(仮称)25人の2コース制に再編する(学校規模は各学年4学級160人、計12学級、生徒数480人を想定)。
グローバルファイナンスコースは、大学での高度な学びに円滑に接続するための確かな基礎力や、論理的な思考力探究力などを育成する。国際バカロレアコースは、探究中心の学びにより論理的な思考力を育成、多様な価値観を理解し、国際社会で様々な人と協働する学習を重視する、としている。これまでにない新しい教育が誕生する。
■※1 「都立第一商業高校の学科改編計画」について詳しくは:よみうり進学メディア
※現在中2の学年の情報です〈2028年度入試〉「東京都 都立第一商業高校の改編」※順次更新
いよいよ受験のための重要な期間に突入した。
例年、都の有識者による「入学者選抜検討委員会」から発表された報告内容を基に、都教育庁が入試要綱の作成を行い、9月下旬までには入試要綱や各校の選抜方法等が発表される。
新型コロナやインフルエンザなどの感染症への注意が必要だ。
・推薦・一般選抜の出願は原則WEB出願とする。
・推薦・一般選抜の検査は、原則1日で実施する。
・合格発表は掲示とウェブサイト掲載とする。
・不合格者への得点開示は、入学手続き翌日からとする。
・推薦の検査で集団討論は解禁となった。
などが関連の変化となっている。
9月以降、多くの公・私立高校で学校説明会や入試説明会・体験入学が実施される。
申し込み制や予約制で実施する場合が多くなっている。受験生に学校の雰囲気や施設、部活などを見せて、学校選択の参考にしてほしいという願いが込められている。
また、私立高校では、12月中旬までに生徒・保護者対象の個別相談を実施している学校が多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、その他の資料などの実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「個人的な質問に答える場」とする高校がある。
高校の先生方と接する機会として個別の相談は重要だ。
相談会への参加は合否の予測だけでなく、学校との相性や、高校生活の実態を垣間見る機会としても利用しておきたい。
私立志望者だけではなく、併願での受験者も個別相談に参加することが必須となる。
説明会や相談会に参加したら、担任の先生に報告しておこう。
私立高校には、学校ごとに異なるコース(類型)や入試制度がある。希望するコースや利用したい制度や出願基準などを調べておくことも必要だ。
高校を見て、触れて、感じて、目指す志望校と出会ってほしい。
私立高校生に対して国から就学支援金という助成金が付く。都からは、さらに8年度から、家庭の年収の目安や授業料支援の限度額が廃止され、都外への進学者を含めて全員授業料が助成対象となる。
詳細は、東京都私学財団のホームページで確認できる。※2
私学入学者に対する公的な助成金の充実によって、学費にとらわれない、より自由に学校選択できる時代になっているのだ。
いよいよ受験生は、『志望校の選択』の時期に突入する。
■※2 「私立高校生を対象とする就学支援金」について調べたい場合は
東京都私学財団ホームページ
(岩佐教育研究所 岩佐桂一)
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