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入試情報
2021.6.18

〈2022年度入試〉【コーチのワンポイントアドバイス】 自分に「ダメ出し」していない?

【コーチのワンポイントアドバイス】2021年
自分に「ダメ出し」ばかりしているあなた、それでは前に進めません

新学年になり、初めての定期試験が終わりましたね。その結果を見て、ホッとしたり反省したりしている頃でしょうか。
それでは、こんな状況を想像してみてください。
定期試験の結果、どの教科も平均点はとれましたが、数学だけが平均点を大きく下回りました。先生に、「頑張ったな!」と言われたあなたは、どんな反応をしますか。

①はい、頑張りました。
②いや、数学が・・・。

この問いに正解はありませんが、実際は多くの中学生が②を選びます。「いや、数学がこんなに悪いから。全然頑張れていない」と思うわけです。
大人の反応も同様で、平均点以上だった教科については『当たり前』で、「数学をもっとやらないと」となってしまいます。

前に進むために大切な事は?

これを、コーチング的な視点で見てみましょう。ついダメな教科にフォーカスしがちなのですが、自信を失うことなく、前に進むために大切なのは、まずは、自分のできているところを真っ直ぐに認めることなのです。
もちろん、平均点より上を目指したいし、数学を頑張らなきゃ、と思うでしょうが、自分で確かに頑張ってきたはずのところまで、「全然ダメ」と否定しないでほしいのです。

たとえ、それが『理想の努力』には程遠かったとしても、平均点を取れたこと、そしてそのために、『ほんの小さな努力』をしていた自分を、きちんと認めてほしいのです。

自分をきちんと認める。その積み重ねが『自信につながる』

それは、平均点で満足しろ、ということではありません。「少しはやったんだから良しとする」と開き直ることでもありません。
自分の「やれたこと」「できていること」を、他の誰でもない自分自身で認めていく、という小さな積み重ねが、のちに自分のことを信じられる『自信』というものに繋がっていくのです。
「そんなこと?」と思うなかれ。誰かに認めてもらいたくて、過剰な自己アピールをし続ける残念な大人は、このちっぽけな積み重ねをして来なかった結果と言えるのかもしれませんよ。

注:コーチングとはコミュニケーションを通して目標達成をサポート(援助)する技術のことで企業や学校でも注目されています(編集部)

相原めぐみ TCS認定シニアコーチ/MCS認定シニアマザーズティーチャー

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