東京 入試情報
2021.7.9

〈2022年度入試〉令和4年度都立 志望校と巡り合うために、説明会に参加しよう

梅雨の合い間の日差しに夏を感じさせる季節となった。いよいよ受験生の夏がスタートする。
都立・私立高校のホームページなどで、学校説明会・体験入学等の日程が発表され始めている。
コロナ禍で感染を予防しながらの実施のため、申し込みが必要になり、ネットでの参加や、定員制など制約は多いが、ぜひ参加しておきたい。
部活の大会、間もなく始まるオリンピックなど、落ち着かない日々が続くが、心を強く持って、いろいろな機会を生かして、情報を集め、高校生活を体験して、自分を伸ばしてくれる学校を、探してほしい。

入試制度の理解が高校入試の第一歩

都立全日制の第一次・分割前期(以下一般入試)の学力検査では、共通問題で実施する学校は、マークシート方式となる。
また、学力検査と調査書の比率7対3(分割後期、二次募集は6対4)となり、実技系教科の調査書点は2倍にされる。
進学指導重点校グループと進学重視型単位制高校グループ、併設型中高一貫校では、国語・数学・英語の3教科の入試問題は自校作成の形(一部共通テスト問題もある)となっている。4年度では、併設型中高一貫校のうち、両国、大泉の高校募集が停止となり、白鷗1校が高校募集を実施する。
また、立川で新設される理数科では、推薦の中で特別推薦も実施される。
入試日程は、ほぼ前年を踏襲しているが、推薦、一般入試の出願については、郵送となる。また、一部高校ではWeb出願を試行する。(第一次の都立国際・ⅠBコースの出願は持参)

【推 薦】
出願 1月12日〜17日
受験 1月26・27日
合格発表 2月2日
【一 般】
出願1月31日〜2月4日
受験 2月21日
合格発表 3月1日

私立高校でも、推薦や併願優遇などの制度の具体的な内容や、その基準が決定し、説明会などで告知が開始されている。
都立高校の選抜基準や私立高校の入試制度を研究すること。各教科の評定や学力は、「自分なりの目標」を決めること。
さらに、それを達成するための努力をすることなどが、今後の皆さんの夏の課題となるだろう。

学力検査は、年度により教科平均点にバラつきが

6月末に都立高校の一般入試の学力検査結果が発表された。
国語は32,903人、数学は32,905人、英語は32,723人、社会と理科は36,626人の平均となっている。(学校独自問題での実施を除く)
国語72・5点(81・1)
数学53・3点(61・1)
英語54・1点(54・7)
社会54・6点(57・0)
理科47・8点(53・4)
( )は前年度の平均
5教科合計では、前年度より25点下がり282・3点となっていた。
国語が8・6点、数学が7・8点、理科が5・6点など全科目で平均点は下降していた。
平均点の下がった理由としては、中学校で学んだことを基本にして、考えさせる問題や複数の事象を組み合わせて答えさせる問題が増えていたことによるようだ。
学力検査問題の平均点は、これまで、国語は65〜70点、他教科は55〜60点になることが多く、作問の目標点とも考えられる。学習指導要領の改訂に伴って今後も、考え、気づくことが求められることになると見られる。

調査書の重要度は変わらない

調査書といえば、中学校での3年次の成績(各教科の評定、観点別評価)、総合的な時間の内容と評価、出欠の記録、諸活動の記録が記載されている。
都立高校の入試では、各学校が定める基準によって、評定もしくは観点別評価が点数化される。
推薦入試では、各教科の評定、または、その基になる観点別評価が選択され、学校ごとに定めるウェイトによって点数化され、作文・小論文、面接・集団討論(注1)、実技等の点数と合算され、選抜に使用されることになる。
一般入試では、学力検査に調査書の各教科の評定点が合計(実技系教科は2倍)と、面接、小論文・作文、実技など(注2)が点数化され加算され選抜される。学力検査が重視されるのは勿論だが、各教科の評定も重要な選抜資料だ。
注1・令和4年度入試でも集団討論は実施しない。
注2・学校によって実施しない検査がある。
私立高校も、単願優遇・併願優遇の基準に調査書の評定を使用する学校は多い。

調査書のポイントを押さえてワンランクアップだ

調査書の各教科の評定は、観点別評価を基にして決定される。6月号WEB版で説明したが、4月から中学校の新学習指導要領が施行され、それに伴って通知表と調査書の観点別評価も、観点の変更が行われると見られる。
「知識・理解」は定期テストが大きなウェイトを占めると思われる。
「思考・判断・表現」は、日々の授業の中で、問題意識を持って、自ら考え、判断し、発表することが必要となる。
「主体的に学習に取り組む態度」は、積極的に授業に臨むことや、宿題の提出などが、重要な評価の対象となるだろう。
これから受験まで、定期テストだけではなく、日々の授業を真剣に、積極的に取り組む必要があるということだ。

計画を立てて、夏に伸びよう

夏休みを境に、受験で最も重要な時期に突入していく。9月になれば、私立高校の推薦入試が開始される1月22日まで140日余りだ。
また、実力養成をしながら、定期テストや、会場テスト、校内実力テスト、各種検定などを受け、さらに、各高校の体験入学や説明会に参加し、志望校を見つけるなどの重要な事項が控えている。
新型コロナ感染症がまだ収まっていないが、普段からの生活や健康に留意して、学力の上昇と、志望高校の選定を意識して、これからの日々を過ごしていって欲しい。
(岩佐教育研究所 岩佐桂一)