◆「学科」と「コース」とは
「学科」は学習内容による分類です。
「コース」は学科の中でさらに細かく分けた学習内容や、将来の進路目標などを表わしています。
・高校の「普通科」は、国語・数学・理科・社会・英語など普通科目を学習する学科です。
中学の延長イメージにいちばん近いでしょう。
・「専門学科」は、専門の知識や技能を身に付けられる学習ができる学科です。
商業系や農業系など専門性の高さや実技を重んじる学科や、
理科や英語などの特定科目に重点を置く学校などがあります。
・「総合学科」では、普通教育と専門教育の両方を受けられます。
◆卒業後の進路や適性から考えてみる
学校選びと学科選びは、卒業後の進路が大きく関わってきます。
例えば大学や短大などへの進学を考えているのであれば、まずは「普通科」。
さらに進学希望の中でも、外国語系や工業系など特定分野を希望している場合には、関連科目を多く学べる専門学科が有利になる場合もあります。私立の大学附属高校という選択もあります。
「専門学校」に進みたい場合は、普通科・専門学科、いずれの卒業でも受験が可能です。
「就職」を考えている場合は、専門学科やコース(商業系・工業系など)がある学校のほうが専門の知識や技能を身に付けられ、実際に働くとき有利になります。
また、自分の適性を考えるのも大切。
「バリバリ勉強するのが好き」「細かい作業は苦手」「特定分野に興味がある」…などによっても学科や志望校は変わってきます。
いずれにしても「高校等を卒業した後の自分」をイメージし、将来の職業について考えてみましょう。
『こういう職業に憧れる』が見えてきたら、学校選びの選択肢になります。
その2では、具体的な専門学科とコースについて説明します。
(編集部)
(よみうり進学メディア編集部)