基礎的・基本的知識の不足が目立つ
平均点は5・6点下がりました。
大問1と大問2は各分野からの小問で構成されています。問題数と配点は2年度より1問(4点)増え、計10問(40点)となっています。特に大問1は基礎的・基本的な知識を問う問題であるにも関わらず、あまり出来はよくありません。
大問3以降は次のような構成になっています。
大問3 地学(16点)
大問4 生物(12点)
大問5 化学(16点)
大問6 物理(16点)
大問5「化学」の問4は質量に関わる計算問題でしたが、正答率は6・3%ときわめて低くなっています。
大問6「物理」は全体として出来が芳しくありません。特に磁界に関わる問4は正答率1・5%という低さです。ここまで低いと合否への影響は少ないとも言えますが、実験結果と知識とを関連付けて考察する力をつける必要があるでしょう。
各分野とも、基礎的・基本的知識の不足が目立つ結果となっています。また、実験・観察から科学的思考に基づいて考察する問題についても力不足が顕著です。
なお、令和3年度は、「力学的エネルギー」、「科学技術と人間」、「太陽系と惑星」、「自然と人間」からの出題はなかったので注意してください。