各分野とも「世界」の視点が求められる
平均点は2・4点下がりました。
地理・歴史・公民の3分野からまんべんなく出題されます。
問題の構成は次のとおりです。
大問1 3分野総合
大問2 地理(世界)
大問3 地理(日本)
大問4 歴史
大問5 公民
大問6 3分野総合
記号選択式問題がほとんどですが、記述・論述問題も2問(10点分)あります。
大問2は世界の気候や農業を題材とした問題でしたが、全体の正答率が29・2%にとどまっています。地理分野では、日本地理はまずまずですが、世界地理について勉強が不足している人が多いようです。
また、大問4の問2は江戸時代の対外政策についての問題でしたが、正答率は24・3%でした。江戸時代初期及び末期の対外政策はしばしば出題されるので、地図や史料と合わせてまとめておきましょう。
文章による記述問題のうち、日本地理に関する大問3の問3は比較的よく出来ていましたが、公民に関する大問5の問3はあまり出来がよくありません。資料を元にした問題なので、読み取る力、内容を理解する力、的確に表現する力が試されます。暗記一辺倒の学習では、こうした問題に対応できません。
なお、令和3年度は、「国民の生活と政府の役割」、「私たちと国際社会の諸問題」からの出題はなかったので注意してください。