よみうり進学メディア

入試情報
2021.12.27

〈2022年度入試〉1月のテーマ「受験生へ最終アドバイス」 -令和4年度

公立希望者は学力検査対策に全力を
私立希望者は決定後の過ごし方に工夫を

この1年間、受験生の皆さんにさまざまな入試情報・学校情報をお伝えしてきました。
皆さんがそれぞれ最高の結果を出してくれるよう祈っています。

埼玉県では年明け早々、志望校調査の結果発表

年が改まり、いよいよ本番モードです。

埼玉県内では1月22日から私立入試が始まります。第一志望として受ける人もいれば、公立のおさえとして受ける人もいるでしょう。その時はあっという間にやってきます。

が、その前に。

おそらく1月10日過ぎと予想されますが、第2回進路希望調査の集計結果が発表されます。昨年12月15日現在の調査結果です。

第1回調査(10月1日現在)と比べ、各校倍率はどのように変化しているか、気になるところです。

第2回調査は、学校での面談を終え、模試データや学校の成績もある程度出そろった段階での調査です。説明会や相談会参加で希望校も絞られてきたでしょう。そうしたことから、第1回に回に比べれば実際の出願時に近い倍率が出る可能性が高いと言えるでしょう。

そのまま志望校を変えずに本番に臨むのか、それとも再検討するのか。私立入試を前にして、そのような重要な決断の時期がやってくるのです。

私立入試後も気を抜かずに

私立を第一希望としている人は、1月中に進路が決まり受験勉強から解放される形になります。しかし、公立を第一志望とする人はさらに受験勉強を継続します。その差わずか1か月です。

しかし、この1か月が高校入学後、日数以上の大きな差となって現れると言われています。おそらく、すべての公立受験生が、ラスト1か月、自己最高の集中力を投入して追い込みにかかるからでしょう。

第一希望で進路が決まった人に、さらに全力疾走せよというのは無理な要求かもしれません。ですが、先々を考えると、完全に立ち止まってしまうことは大きなマイナスとなるので、そこだけは気をつけてください。

本番をベストで迎えるために

入試は、総合力の戦いです。
学力だけでなく、心も体もベストの状態に持って行かなければなりません。

受験生としてはこの時期、寝る間も惜しんで勉強したいところでしょう。しかし、それによって体力が奪われれば気力も低下します。集中力も失われます。ですから、勉強時間の確保より、まず睡眠時間の確保です。

食事と睡眠は絶対に削ってはいけません。

今までのスタイルを継続する

直前になって新しいことに手をつけるのは禁物です。

不安から、あれもこれもと手を広げがちになりますが、受験本番では曖昧な知識など役に立ちません。今までやってきたことを、より確実なものにするのが合格に近づく唯一の方法と言っていいでしょう。

勉強のやり方も、勉強の時間も、今までのスタイルを貫きましょう。新しい方法に変えても、それが定着し効果を発揮するまでに受験本番がやって来てしまいます。

必ずやっておきたいテストの解き直し

皆さんは今日まで、学校内外でたくさんの試験を受けてきたと思います。それらはまだ手元に残っているはずです。
本番までに、間違った問題や出来なかった問題は必ず解き直しをしておきましょう。

一度間違ったり出来なかったりした内容を、本番でもう一度間違ったら悔やんでも悔やみきれません。
本番で全く同じ問題が出ることはないにしても、内容、形式においてきわめて似通った問題は出ます。

学力検査での逆転を信じて

前回(12月号)でもお伝えしたように、公立入試は、たとえ調査書点が足りなくても、学力検査での逆転が十分可能な仕組みになっています。

調査書点に不安がある人は学力検査で1点でも多くとれるよう頑張ってみましょう。
それとは逆に、調査書点に自信がある人はその有利さをキープするためにも学力検査を頑張りましょう。

いずれにしても、もうこの段階では調査書点は決定済みで、上がりも下がりもしないのですから、考えても仕方ないのです。
本番まで残りわずかとなりました。引き続き、情報を発信しますのでサイトをご覧ください。

■関連記事:内申点が良くない場合…公立入試、学力検査で大逆転は可能なのか

関連記事