「農業を通じて地域社会に貢献する」 埼玉県立熊谷農業高校(熊谷市)
明治35年創立の伝統校、熊谷農業を訪ねました。
農業系専門学科をもつ高校は県内に7校ありますが、そのうち農業系のみの専門高校は熊谷農業と杉戸農業の2校です。
駅からはやや距離がありますが、道一本はさんだお隣には県立熊谷高校や市立大原中学校があり文教地区が形成されています。
造園、畜産など幅広い専門教育
同校には4つの学科があります。
▽生物生産技術科
▽生物生産工学科
▽食品科学科
▽生活技術科
名称が似ている「生物生産技術科」と「生物生産工学科」ですが、「―技術科」では農産物の栽培や造園などを学ぶのに対し、「―工学科」では畜産などを学びます。
食品科学科は食品製造などを学びます。
生活技術科は、農業がベースになりますが、看護・保育・福祉などについても専門知識を深めます。
2年生以降はコースに分かれます。各科のコースは次のとおりです。
▽生物生産技術科
植物生産コース
ガーデニングコース
▽生物生産工学科
フラワーコース
動物科学コース
▽食品科学科
食品科学コース
▽生活技術科
食と生活コース
子どもと福祉コース
広大な敷地は東京ドーム3個分
校門を入ったところまではよくある学校の風景で、農業高校らしさはまったく感じられません。
しかし、敷地を奥へ奥へと進んで行くと、実習棟や温室などが立ち並び、鶏舎からは鶏の鳴き声が、牛舎からは牛の鳴き声が聞こえてきて、いかにも農業高校といった雰囲気が感じられます。そしてさらに進むと、実習用の田んぼや畑、果樹園などが広がります。
一般的な公立高校の敷地は東京ドーム1個分あれば広い方でしょう。ですが、ここは東京ドーム約3個分です。
敷地内には生徒が生産、製造したものを販売する直売所も設けられており、地域と方たちとの交流の場ともなっています。
実習は専門知識や技術をもった先生方が担当し、少人数で行われます。
どの学校・学科にも言えることですが、やはり実際に訪れてみて分かることが多いものです。中学生にはなじみの薄い農業高校では特にそれが重要だと感じました。
【熊谷農業高校 基本情報】
〒360-0812 熊谷市大原3-3-1 TEL 048-521-0051
熊谷農業高校ホームページ/https://kumanou-ah.spec.ed.jp/
創立 1902年(明治15)
学科 食品科学科/生物生産工学科/生活技術科/生物生産技術科
生徒数
1年 男 92人 女 145人 計 237人
2年 男 91人 女 132人 計 223人
3年 男 107人 女 140人 計 247人
令和4年度入試結果
▽食品科学科
募集40 受検者46 倍率1.15
▽生物生産工学科
募集80 受検者79 倍率1.00
▽生活技術科
募集40 受検者32 倍率0.80
▽生物生産技術科
募集80 受検者81 倍率1.01
令和3年度進路状況(令和4年3月卒業生)
▽卒業生数 247人
大学 9.7%
短大 2.4%
専門学校 41.3%
就職 41.7%
その他 4.9%
交通アクセス
JR高崎線「熊谷駅」より徒歩30分
・朝日バス「気象台入口」下車徒歩10分
・秩父鉄道「石原駅」より徒歩20分
・同「上熊谷駅」より徒歩20分
【令和4年学校説明会等】
6月25日(土)第1回学校説明会
7月30日(土)第2回学校説明会
8月21日(日)第3回学校説明会
9月17日(土)第1回学科説明会
10月15日(土)第1回体験入学
11月5日(土)第2回体験入学
11月26日(土)進学相談コーナー(文化祭公開日)
12月18日(土)第2回学科説明会
令和5年1月14日(土)第3回学科説明会
学校説明会の詳細は熊谷農業高校ホームページ「中学生・中学校の皆さんへ」でご確認ください。
(よみうり進学メディア編集部)
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