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東京 高校レポ
2022.10.7

共立女子第二高校(東京都八王子市)「大学進学のさらに先へ、未来を選ぶ自分軸の育成」-進路指導

緑あふれる自然、落ち着いた環境の中で学ぶ共立女子第二高校。進路指導部の萩原有紀先生に話を伺った。

3年間を通して行われる進路指導は「針路プログラム」と名付けられている。「針」にしたのは羅針盤のイメージ、進む方向を指し示す意味だ。大学進学だけにととまらず、卒業後の人生選択の方向も含めた進路指導を目指している。

同校は2年次から特別進学、総合進学、共立進学、英語の4コース制となる。「針路プログラム」は全コース共通で行われ、学習プログラムの根幹にもなっている。

まず1年次は「自分を理解する」からスタート。進路適性診断、学部説明などを経て、11月にはコース選択となる。2年次の大学訪問を経て、2学期からは受験体制に突入する。

ほぼ全員が進学し、前年度は系列の共立女子大・短大へは43・5%。併設高校特別推薦制度を上手に利用しながら、総合選抜型・学校推薦型の受験機会を活かし取り組んだ結果、指定校推薦と一般入試を加えると50%が外部の大学へ進んでいる。

萩原先生は「『志願理由の組み立て方』の取組みを皮切りに、探究学習で社会への興味を深め、時事問題にも慣れておく。2年次は小論文の演習もやります。これらは推薦で受験する際の小論文と志願理由書を書く対策になります」と話す。

生徒全員が活用する『共立手帳』は毎日のPDCAを循環させる学習ツール。自立型の学習を促し、自己管理能力を育成していくものだ。

「人生の舵をとるのは自分です。『針路指導』では大学を含め、人生の土台となるキャリアを主体的に選び取る力を付けていきます。女性のキャリアは様々なライフイベントに左右されます。そのとき自分でどう考え、どう行動していくか、今から全員が考えておきます。これは女子校ならではの教育メリットですね」と萩原先生。

誰にも負けないしっかりした軸づくりと自立の姿勢。女子生徒のキャリアに手厚い「針路指導」の成果が同校の進学実績に現れている。

共立女子第二高校ホームページはこちら

(よみうり進学メディア編集部)

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