「 地域と協力、養蜂とスマート農業に挑む」埼玉県立羽生実業高校(埼玉県羽生市)
大正8年創立の羽生実業は百年以上の歴史を誇る学校です。
学科は商業系の商業科・情報処理科と、農業系の園芸科・農業経済科の4科で構成されています。今回は農業系を見学してきました。
秩父鉄道「西羽生駅」から徒歩5分の立地なので、東武伊勢崎線沿線の加須市や久喜市、秩父鉄道沿線の行田市や熊谷市などから電車で通う生徒も多いようです。また隣接する群馬県館林市などから通う生徒もいます。
流通・販売から環境・資源まで学ぶ
前述したように、農業系学科には園芸科と農業経済科の2学科があります。今回は主に農業経済科の授業を見せてもらいました。
2つの学科は大きなくくりでは農業ですから、作物の栽培など共通する部分もあります。
農業経済科の特徴は、経済という語にも表われているように、生産した後の流通や販売についても学ぶことです。また、環境や資源について学んだり、地域との連携を行なったりもします。
農業経済科では1年次で基礎を学んだのち、2年次には環境資源コースと食品コースに分かれます。
注目のハニープロジェクト
同校農業経済科環境資源コースでは産学官連携事業として養蜂(ようほう)に取り組んでいます。学校と羽生市観光協会が所管する「全国まちづくり交流協会」、民間企業(ワイズ技研)の三者が連携して行うものです。
生徒たちは校地内にある実習場で蜂を育て、採蜜作業から瓶詰め作業まで行います。
採蜜量は年間400㎏に及ぶそうです。
作られたハチミツは「羽実ハニー」のブランドで商品化され、羽生市のふるさと納税返礼品にもなっています。
100gで1000円となかなか高価ですが、国内で流通するハチミツは輸入品が大部分で「羽実ハニー」のような純国産ハチミツは6%ほどだそうです。同校では、市内小中学校の給食に使えないかと検討しています。
今回は詳しく触れられませんでしたが、ドローンなどを使った「スマート農業」にも取り組んでおり、その成果にも注目が集まります。
直近の入試関連イベントとしては、2023年8月25日(金)に第1回学校説明会が予定されています。
埼玉県立羽生実業高校
〒348-8502 埼玉県羽生市羽生323番地 TEL 048-561-0341/FAX 048-560-1054
※よみうり進学メディア埼玉版6月号(紙面版)に掲載した「彩の国進学フェア出展校一覧」で
「埼玉県立羽生実業高校」の記載ができていませんでした。
関係各位、ご来場予定の皆様にお詫び申し上げますとともに、同校を追記しましたことをご報告申し上げます。
(よみうり進学メディア編集部)
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